COUTUMEが東京・青山に誕生
骨董通りにオープンしたCOUTUME 青山店を運営するのは、パリ発の人気ブーランジェリー、ゴントラン シェリエの日本上陸のパートナーでもあるベイクルーズ。招聘の経緯をベイクルーズ広報担当の武田さんにお聞きしました。
「弊社パリ駐在員の推薦、またパリのゴントラン シェリエが一時期、COUTUMEのコーヒー豆を使用していた縁もあって東京出店をオファーしたところ、トムもアントワンも日本のコーヒー市場に興味を抱いてくれました」と武田さん。
狩野さんによれば、COUTUMEの二人は「日本人はコーヒーの品質に対する要求が高い」という認識。アントワンさんいわく「コーヒー豆の買付で、いつも僕と競り合うのは日本のケンタロウ・マルヤマ(丸山珈琲)。早く行かないと彼に先を越されてしまうんだよ(笑)」
二人は「日本のサードウェーブ・コーヒーショップと共に新しいコーヒー文化を盛り上げたい」と、来日時には周辺のコーヒー店に飲みに行って気さくに言葉を交わしているそう。
COUTUME 青山店の魅力
青山店はパリの店舗を手がけた「カット・アーキテクチャー」とベイクルーズの設計チームが、トムさんとアントワンさんの細かな注文に応えながら長い準備期間を経て作りあげたもの。アメリカのサードウェーブ・コーヒーショップがもっぱらインダストリアルデザインやクラフト感を表現するのに対し、COUTUMEは色彩や質感に繊細な美意識を反映させています。
「トムとアントワンは三色のロゴの微妙な発色にも非常にこだわりました。またカップひとつとっても、マシンからエスプレッソを落とす際に理想的な対流が起きておいしくなる角度を求めて妥協せず、日本の陶器メーカーと何度もセッションを重ねるほど」
コーヒーとエスプレッソはバリエーション豊富
カウンターに整然と並んでいるのはシネッソのエスプレッソマシンと、ボイラー部分が見えないようカウンター下に埋め込んだ話題の抽出器具スチームパンク。ハンドドリップ用のハリオV60やウォータードリップ器具など、日本発祥のコーヒー抽出器具も活躍しています。狩野さんによれば、パリのクチューム・インスティテュートでは、水出しアイスコーヒーは日本語そのままにMIZUDASHIと説明書きがあるそうです。
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