あなたの持ち物、「負債」だらけになっていませんか?
金持ちが買う資産、中流が買う負債
前回の第4回目は、「金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。だからこそファイナンシャル・リテラシー(お金に関する読み書き能力)を身に付けることが大事」というお話をしました。
さて今回は「資産と負債の違い」とは何かについてです。あなたは「資産」とは何だと思いますか? そして「負債」とは?
金持ち父さんが私に教えてくれた「資産」と「負債」の定義はとても簡単なものでした。
「資産」は私のポケットにお金を入れてくれる
「負債」は私のポケットからお金をとっていく
「たったこれだけ?」と思われるかもしれませんが、金持ちになりたい人が知らなくてはいけない定義は、まさにこれだけです。金持ちになりたいなら、「本当の資産を買うこと」に一生懸命になってください。中流以下のままでいたいなら、あるいは貧乏になりたければ、負債を買い続ければいいだけです。
中流以下の多くの人は、「資産」だと思って「負債」を買い込んでいます。ふつうの家庭の80%は、お金のために毎日働いています。給料から給料へと食いつなぐ生活を続け、自分のポケットからお金をとっていく物のために借金漬けになっています。
いつも「お金が足りない」という問題で悩んでいます。金持ちは、何が本当の「資産」なのかを知っています。ファイナンシャル・リテラシーを身に付けているので、数字から「お金の物語」を読み解き、本当の資産を買い、富を増やし続けることができます。
金持ちは、何らかの理由で働けなくなっても心配ありません。彼らの代わりにお金が働いてお金を生んでくれるのですから。もし彼らに悩みがあるとすれば、それは「お金がありすぎる」ということでしょう。金持ちの仕事は、富を管理して持ち続けることなのです。
買った「資産」が毎月生み出すお金の額が、毎月の支出を超えている状態を、私は「経済的自由」を手に入れた状態と呼んでいます。働きたければ働き続けてもいいのですが、もうお金のために働く必要がなくなるからです。もしあなたが今、「お金が足りない」という悩みを抱えているなら、そのような生活から脱出して経済的自由を手に入れたいと思いませんか?
同じ悩むなら「お金がありすぎる」という問題で悩んでみませんか?
そのためには、金持ち父さんがいつも言っていたように「お金について勉強しなければならない」のです。「会計」と「投資」について学び、「お金の流れ(キャッシュフロー)を読む」ことができるようになる必要があります。「資産」と「負債」の定義でもわかるように、金持ち父さんの言うお金の勉強の基本は、決して難しいものではありません。むしろ非常に単純化されたものです。でも、これを知っているといないでは大違いなのです。
日本でも株式投資など、初めて投資にチャレンジする人が増えていると聞いています。行動することは良いことです。でもまず、あなた自身のお金の教育に投資してください。車を運転したい人は、教習所で教育を受けて免許を取り、ハンドルのついた車、つまり自分でコントロールできる車を買い、保険もかけます。ところが投資となると、教育も受けず、コントロールする術も持たず、保険もかけない状態で投資する人があまりにも多いのに驚かされます。まずはお金について自分自身を教育することです。
お金について楽しく学びましょう。そして金持ちになるために行動してみましょう。
★第6回は、お金の物語を表す「財務諸表」と「お金の流れ」について解説します
★第1回目から復習したい方はコチラへ!
「貧乏父さんが金持ち父さんに変わる新常識連載」
投資家、ビジネスマン、ベストセラー作家。著書『金持ち父さん 貧乏父さん』にて金持ちがお金について自分の子供たちに教えていること、中流以下の人たちが教えていないことを明かす。労働所得(給料)で生きるのではなく、お金がお金を稼ぎ出す不労所得の重要性を説き、お金教育の一環として『キャッシュフローゲーム』を開発した。
「金持ち父さん」日本オフィシャルサイト
http://www.richdad-jp.com/