「失敗したらどうしよう」
新しいことにチャレンジする時というものは、いつも不安に駈られるものです。ましてやそれが自分の子どものことならば、尚更でしょう。中学受験をやらせてみようかしら、どうしようかしらと悩んでらっしゃる方の多くは、同じような悩みを抱えてらっしゃることと思います。
今日はそんな皆様のために、「中学受験を始めるにあたっての3つの心構え」についてお話したいと思います。
1.最初の塾選びは慎重に
中学受験の学習はいつからはじまるのでしょう?それは「塾に通い始めた日」ということになります。もちろん塾に通わずに中学受験をされる方もいらっしゃるかとは思いますが、多くの方が中学受験のために塾に通います。そして学習は塾のテキストを使い、塾のカリキュラムで進められます。すなわち中学受験の中心は「塾」にあると言っても過言ではありません。その大切な「塾」を選ぶのに、短期間のうちに、情報集めもそこそこに、決めてしまう人が少なくありません。お子様がこのあと2年間・3年間通うことになる塾ですので、できればお子様に合ったところを選びたいものですね。
でも選んだ塾が思っていたのとは違ったり、お子様と合わないと感じても慌てる必要はありません。お子様に合う塾は他にもきっと見つかるはず。塾を途中で変わることだって、決して珍しいことではないんです。
2.塾も習い事も一緒と考えましょう
中学受験の世界で恐ろしいことがひとつあります。それは「一度入ったら出られない」と、多くの方が考えているいうことです。確かに一度塾に入りますと、やめたいと申し出ても簡単にはやめさせてもらえない、ということもありますが、それよりも怖いのは、保護者の皆様がそう思い込んでしまうということです。実際には、ピアノや空手と同じように、中学受験も途中でやめられる「習い事のひとつ」に過ぎません。いつでもやめていいんだ、という気楽な気持ちで始めてよいと思います。
長年塾講師をやっていると、この子はまだ根を詰めて勉強させる時期ではないんじゃないかなあ、と思えるお子様に出会うこともあります。そんな時は中学受験にあまり固執しすぎないことも大切です。こだわりすぎると、万が一うまくいかなかったときの喪失感が大きくなりすぎ、心身に変調をきたす恐れもありますから。
受験を途中でやめても、全然大丈夫なんですよ!