再開発以降、年々乗降客は増加、
駅ビル誕生で利便性もアップ
武蔵野線と中央線の乗り換えの便を図るため、昭和48年に開設された西国分寺駅(国分寺市)。もともと、市街地があったところにできたわけではないため、駅周辺に雑木林が残り、少し歩けば畑もあるのんびりした雰囲気の街です。
とはいえ、平成13年に武蔵野線と並行して走る府中街道沿いにかつての中央鉄道学園跡地の再開発が終了、タワーマンションを含む1500戸超の住宅が供給されて以降、乗降客数は増加の一途を辿っています。また、平成24年に駅ビルnonowa西国分寺がオープンしたことで利便性もアップしています。今後、駅北口で再開発の計画もあり、これから変わりそうな西国分寺の街を見ていきましょう。
駅南口から中央線の南側に出ると、右側にスーパー、左側に専門店街があり、抜けたところがロータリー。正面には国分寺市立いずみホール、そして都営住宅が並びます。いずみホールは本格的な音響設備を備えた音楽専門のホールで大少二つのホールに練習室などがあり、駅近くではよく楽器を持った人たちを見かけます。
ロータリーからは駅南側、府中市内にある多摩総合医療センターなどへのバス便が出ています。また、国分寺市内を走るコミュニティバスぶんバスのバス停もあります。このロータリーを抜けると、あとは一戸建てが続くエリア。企業の社宅のような建物はあるものの、それを除けば静かな住宅街です。
北口には未定ながら開発計画、
雑木林や無人の野菜販売所が点在
今度は中央線の北側へ。こちら側は線路と並行して何軒かの飲食店が並ぶ通りがあり、そこを抜けるとやはり、すぐに住宅街。やはり、一戸建てが中心で、アパートや賃貸併用住宅も目に付きます。こちら、北側では現在駐車場、駐輪場などに使われている約25haを対象に開発を進める計画があるそうですが、現時点では事業内容を検討している段階で実現まではまだまだかかりそうです。
さて、駅からさらに離れると、住宅に混じって雑木林や畑も。所々には無人の野菜販売所があり、かなりいろいろな種類の野菜が安価に置かれています。西国分寺では駅の改札前でも地元産の野菜を販売する売店が出ているのですが、それに比べても安価なのはうれしいところ。地産地消の安全な食生活が送れそうです。
続いて武蔵野線をくぐって同線と並行して走る府中街道方面へ。駅の前にそびえるのは再開発で生まれた西国分寺ライフタワーで賃貸で借りて住むこともでき、賃料は9万円台からとなっています。
府中街道沿いには南に向かって東京都住宅局、都住宅供給公社、URなどの住宅、約1500戸が建ち並んでおり、駅反対側の住宅街とはまた違った風景。計画的に作られた街のため、緑地、小中学校や保健施設なども整備されており、日常の生活は便利そうです。この住宅エリアの奥には都立武蔵国分寺公園があります。
続いて西国分寺の住宅事情を見ていきましょう。