日本一の大七福神
飛騨白川郷の米倉が立ち並ぶ飛騨開運乃森
自然豊かな森に飛騨白川郷で長年使われていた味わいのある米倉が立ち並び、その中には樹齢700年以上の大木ばかりを使って彫られた大黒天、恵比寿、福禄寿、布袋尊、弁財天、吉祥天、毘沙門天の七体の福の神様たちが鎮座しています。その大きさ、3.2メートルから7.5メートル。全て飛騨の匠による一刀彫りで、大きな身体で温かく包みこむように、訪れた人々を出迎えてくださいます。
どうしてこの地に日本一の大七福神がまつられるようになったのか、そこには不思議なドラマがありました。
大黒様と恵比寿様が眠る大木
大黒様と共に杉の木から生まれたねずみ
それは大きく膨らんだ木のこぶで、スギの大木の力が詰まったこぶはやがて倉坪さんの目の前で大黒様の背負う大きな福袋へと姿を変えました。そうだ、このスギの大木の中には大黒様がいらっしゃるに違いない。これが倉坪さんと福の神様たちとの運命の出会いとなりました。
さっそく倉坪さんは二人の友人を呼び寄せました。当代随一の飛騨の匠であり、「甚五郎コンビ」と称された山村佐藤兵衛(さとべえ)さんと中村円正(えんしょう)さんで、倉坪さんより話を聞いた二人は同じくスギの大木に大黒様の姿を見たのでした。三人はこのスギの大木を「富久の大スギ」と名付け、大黒様、恵比寿様の二福神を彫ることを決意いたしました。
そして甚五郎コンビの手によって、頭巾に小槌、烏帽子に鯛と、大木の中から次々とその姿を現し、二体の福の神様は高らかな笑いと共にこの世に降臨したのでした。
大黒様と恵比寿様。二体の福の神様が一本のスギの大木から現れました
大黒様の背中の「木のこぶ」の福袋。全てはここから始まりました
大黒様の台座には山村佐藤兵衛氏、中村円正氏の「甚五郎コンビ」の名が刻まれています