3.洗濯機の上に棚を設けて収納を稼ぐ
洗濯機上収納。他に収納が無くても、最低限この収納は欲しいところです。
棚は水分の付いた手で触ることになるので、水が染み込まないウレタン塗装等で仕上げます。洗濯機の上に窓がある場合は、この棚はできません。そのような場合は、洗面脱衣室の隣の部屋に収納スペースを造ることを心がけます。できれば、洗濯機の上は、窓にしないで、棚が取り付けられるようにしておくと収納量を稼げます。
4.造作洗面化粧台をインテリアと一体化してスッキリ見せる
造作洗面化粧台。大きく深い作業用洗面ボウルが使いやすく、建築化されているので、インテリアになじみます。
5.狭い洗面脱衣室は引き戸にこだわり、広さを確保する
小さな家では、できる限り引き戸とします。開き戸だと、扉の動く範囲は何も置けませんし、開く範囲の周囲は余裕のあるスペースが必要になります。それに比べて引き戸はとても便利。まわりのスペースを無駄にしません。洗面脱衣室の入口もドア(開き戸)でなく、できるだけ引き戸にしましょう。狭い洗面脱衣室ほど、入口は引き戸で考えた方が良いのです。引き戸の「戸の納まる位置」も重要です。扉を開けた時に、洗面脱衣室側でない方に扉が納まるようにすると、洗面脱衣室側が有効に使えます。
特にリフォームの場合は、建具も既製品でなく造作建具にすると、ガラスの大きさを自在に設定できるため、採光が取れたり、既存寸法にピッタリと納まる建具ができて、インテリアにも統一感が出ます。また、ユニットバス入口も引き戸がお勧めです。同じ理由からユニットバス内部が有効に使えます。
最後に、洗面脱衣室をスッキリ片付いた印象にするには、まずは目立つ存在の洗濯カゴと体重計を収納すること。この2つが収納されると、洗面脱衣室は広く機能的に使えます。また新築やリフォーム時に洗剤やタオル等を収納する場所を計画しておくことが、洗面脱衣室が片付き、家事が効果的にできる基本になります。