1.ローコストで収納をつくる

洗面脱衣室は、家族全員が1日のうちに何度も必ず使う使用頻度の高い場所です。朝やお出かけ前はもちろん、帰宅後の手洗いや入浴時にも使用します。家族全員が何度も使うので、物もあふれがちになります。

洗面脱衣室で邪魔になる2大巨頭、それが洗濯カゴと体重計。どちらも洗面脱衣室の床に無造作に置いてあるのが一般的です。床に置いてあると、掃除機をかける時に邪魔になりますし、急いでいたりすると足が引っ掛かったりして危険です。また、他が片付いていても、床に洗濯カゴと体重計が置いてあると、散らかっているように見えてしまいます。

そこで……
体重計と洗濯物が納まる造作カウンターを造りました。
厚さ2cmのシナランバーコアという合板で箱を造り、その上にカウンターとして厚さ3cmの集成材を乗せました。とても簡単な造りです。
洗面脱衣室造作カウンター

洗濯カゴと体重計が収納できる造作カウンター。洗面脱衣室で邪魔になる2大巨頭を収納できます。

この収納に扉は必要ないと考えました。洗濯カゴも体重計も、ほぼ毎日使いますし、日常は家族しか入らない場所ですから。また、体重計が扉の中にあると忘れてしまい、毎日体重を測らないかもしれません。ですから、体重計は扉無しで見えた方が良いのです。
洗面脱衣室造作カウンター2

洗濯カゴ下の体重計カバーは、引き出せて移動でき踏み台にもなります。

この収納はお施主さんのアイデアを形にしたものです。体重計は、入れ子のように洗濯カゴ下のカウンターに納まります。TOTOの洗面台に体重計が収納できるものがあり、それをご覧になり思いついたとのことです。これで洗面脱衣室の床には、洗濯カゴと体重計が無造作に置かれることが無くなります。洗濯カゴ下の体重計カバーは取り外せて、低いですが踏み台にもなります。


2.狭くても収納をつくる

世の中の流れから小さな家が多くなっている昨今、洗面脱衣室の広さは1坪(約2帖)か、それ以下になっていることが多いように思います。1坪の中に洗面台、洗濯機が納まると、残りは1帖程度となります。その1帖は通路や脱衣スペース、洗濯物を出す作業スペースとして必要となります。

洗面脱衣室収納2

このような扉付収納を造れると、洗面脱衣室が片付き使いやすくなります。

収納は1坪とは別に、平面寸法で幅60cm×奥行45cm程度で、床から天井までの扉付き収納が欲しいところです。その収納があれば、ストックの洗剤、家族4人分程度のバスタオル、フェイスタオル、下着類は入りますから、洗面脱衣室が片付いて、使いやすくなります。もし、収納内部の仕上げ材を選ぶことができるなら、安く普及しているラワンべニアで十分です。

また、収納内の棚は、スライドレール棚として棚の高さを変えられるようにすると、大きなものも入ります。

次のページでは、その収納さえも造ることができない狭い洗面脱衣室である場合の最小限収納についてお話しします。