不動産ポータルサイトで違反広告の情報共有を開始

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インターネット広告については、不動産ポータルサイトも手をこまねいていたわけではありません。2年前から不動産公取協内に「ポータルサイト広告適正化部会」が設置され、その部会には、SUUMO、HOME’S、CHINTAI、アットホームのポータルサイト運営4社が参加し、不動産広告の表示の適正化などについて検討してきました。

この部会では、表示規約に違反すると認められた物件について、その情報を互いに共有することを平成26年4月から順次、開始することになりました。共有するのは、おとり広告や悪質な不当表示の広告について。情報を共有することで、違反物件を他のポータルサイトでも削除できるなど、ユーザーの保護を図ることができます。

これまではそれぞれのポータルサイトがユーザーなどからの指摘を受けて、個々に対応していたところでしたが、物件情報を共有することで、能動的、かつ、横断的に違反広告に対応することができるようになったという点で注目すべき対策といえるでしょう。悪質な違反広告が減ることを期待したいものです。

悪質な広告を自分で見分ける努力も必要

だからと言って、物件を選択してアクションを起こすのは、あなた自身です。怪しい広告を見分ける自己防衛を怠ってはいけません。

悪質な違反広告は、基本的に物件を魅力的に見せるために表示規約に違反しているものです。自身が住みたいエリアの物件情報を比較検討して、相場観を養うことで、相場に比べて特に安いなどと気づくことができるでしょう。不動産に掘り出し物はないと言われていますが、その物件が本当の掘り出し物なのか、あるいは「おとり」なのか、双方の可能性を想定していれば冷静に対応することもできるでしょう。

また、広告に記載されている設備についてもすべて確認することを怠らないことも大事なことです。広告に「バストイレ別」と書いてあったのでその表示を信用してしまい、よく確認しなかったら、実はバスタブが付いていなかった、「宅配ボックス」と記載してあったけど実はなかったなど、入居後に気づいたというケースも多いと聞きます。

さらに、物件情報を比較検討することで、どんな項目について記載があるのが一般的なのかも分かります。「その物件の広告に項目の記載がない=不要である、該当しない」と思い込まずに、記載のない項目についてどうなっているか確認をすることで、不当表示を見分けることも可能です。

店舗を訪問した際に、広告した物件を見せてもらえない場合は要注意です。大きな難点があったのなら、なぜそれを広告に記載していないのかが問題になりますし、直前で契約したとしても本当に営業活動をしていたなら、広告した物件の資料など詳しい情報を持っていなければ不自然です。

おとり広告や不当表示の広告を出す不動産会社は、その営業姿勢が不誠実なわけですから、そのような会社からは物件を紹介してもらわないほうがよいでしょう。強引な営業をかけられた場合は、きっぱり断ることです。
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