ソルベンシー・マージン比率で保険会社をランキング!
生命保険会社の経営の健全性を判断するには、「ソルベンシー・マージン比率」を確認してみるのも一つの方法です。ソルベンシー・マージン比率とは、将来の保険金支払いに対してどのくらい余力があるのかを示す数値です。危険準備金や有価証券の含み益等を数値化したリスクで割って求め、パーセント表示されています。200%を超えていれば一応健全とされています。計算式はかなり難しいので載せませんが、興味のある人は、生命保険協会や保険会社のHPで確認(ワード検索等)してみて下さい。
表は、各生命保険会社が発表している2010~2012年のソルベンシー・マージン比率です。2012年の比率が高い順にランキング形式にしました。
ソルベンシー・マージン比率は高いほうがより健全とされていますが、新しい保険会社だと高い数字になりやすいようです。より公正に比べられるよう、2012年だけでなく2011年と2010年の比率も載せて、1年前や2年前に比べてどのように推移しているか確認できるようにしておきました。また、ランキング形式にしているので、他社と比べて高いのかどうかが分かると思います。
ソルベンシー・マージン比率が最も高い保険会社は、みどり生命の9955.5%。次がアリアンツ生命の8063.8%、3番目がソニーライフエイゴン生命の8034.5%と、聞きなれない保険会社3社がかなり高い比率で並んでいます。みどり生命は、2008年にできた、株式会社ベルコ及び株式会社互助センター友の会が大株主の新しい保険会社です。
2012年度の比率では、43社中20社が1000%を越えています。2年前と比べると30社ほどが上昇して、例えばアリアンツ生命は、2年前に比べて3288%、1年前と比べたら4860%も上昇しています。計算内容を確認すると、資産運用リスクの大幅な減少が比率変動の主な要因になっています。
生命保険は加入期間が何十年にもなることも多いので、加入する保険会社の経営が健全かどうかは十分に確認しておくべきです。格付けやソルベンシー・マージン比率は、今良くても将来悪くなる(その逆も)可能性があることも頭に入れておきましょう。
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