国産材基材を用いた普及グレードのフローリング
建築物などに国産材を利用することは、森林の保全、また地域の活性化などにとっても重要なこと。林野庁でも、住宅・建築物への国産材利用の推進を掲げて、さまざまな施策の取り組みがみられます。
DAIKENからは、基材に国産のトドマツ合板を用いた天然木突板フローリング「フォレスティアJM」が6月23日に発売。普及グレードの「フォレスティアシリーズ」に国産材基材を用いることで、国内の森林再生・低炭素社会実現のため自給率の向上が求められる国産材の量的な活用に貢献するものとか。
フォスティアJM施工イメージ
■国産材を活用
再生資源や未利用資源を主原料としたエコ素材の開発や需要創造に取り組むDAIKENでは、フローリングの基材を、枯渇が懸念される天然の南洋材を使用した基材から、植林木や木質繊維板MDFを用いた環境配慮型基材へ切り替えを進め、2010年には、基材に国産トドマツ(植林木)を使用した「フォレスハード」を発売しています。
今回、新たに追加されたのは、普及グレードである「フォレスティアシリーズ」に、国産トドマツ合板(植林木)を基材に使用した「フォレスティアJM」。キャスター傷がつきにくい、凹み傷・すり傷に強い、ワックスがけが不要など、床材に求められる機能性を備えた、リーズナブルな天然木化粧タイプ床材です。色柄は、クリアオーカー、ミューズホワイト、ミルベージュ、クリアハニー、ティーブラウン、カフェブラウン、ダルブラウンの全7色柄が揃っているので、さまざまなイメージの空間に取り入れることができるでしょう。
また、林野庁が取り組む国産材を利用した製品につけられる「木づかい運動」マークの登録製品であり、木材利用ポイントの対象となる登録建築材料として使用できるとか。
床材を検討する際には、素材や色、価格などが主な選択基準となり、材料の産地までは意識しないケースも多いでしょう。しかし、家づくりやリフォームを進める中で、環境に配慮した機器や建材を選ぶことは、一般的なこととなってきています。床材を選ぶ際にも、環境に対してどのような配慮がなされているのかを確認しておくことは、これからの家づくりの中では、大切にしたいポイントとなるのではないでしょうか。
■「フォレスティアJM」の主な仕様
サイズ:12mm厚さ、303×1,818mm
基材:2.7mm特殊MDF + 国産トドマツ合板
表面:天然木薄単板(オークまたはビーチ)、板目・柾目混合乱尺張り、UV抗菌耐磨耗塗装仕上げ
縁加工:四辺本実加工、縦V溝加工(4P)、長辺面取り・短辺糸面取り
ホルムアルデヒド規制:F☆☆☆☆JAS
価格:20,000円/梱(6枚入り・3.3m2)(6,070円/m2) ※消費税別
【詳細情報】 DAIKEN