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毎月分配型、過去1年間の運用成績をチェック!

今年1月よりNISA(少額投資非課税制度)の運用が始まり、「非・毎月分配型」も注目されるようになりましたが、それでもなお毎月分配型は根強い支持を集めています。分配金の水準ばかりが注目されがちな毎月分配型投信ですが、過去1年間の運用成績上位・下位ファンドはそれぞれどのようなラインナップだったのでしょうか。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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上位は欧米株式が独占

足元4月末から遡ること1年間、世界の株式市場を見渡してみると、欧米市場は概ね堅調でしたが、国内市場は最終的にほぼ横ばいとなりました。また新興国市場は、構造改革への期待が高まったインドを除き、苦戦を強いられた国が目立ちました。

こうした中、運用成績の上位には、欧米を中心とした海外株式に投資するタイプが名を連ねました。首位に立った「ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなしコース」は、昨今世界中の投資家の注目を集めている、バイオ医薬品関連企業の株式に投資を行うファンドです。米国を中心としたバイオ関連株市場は、これまで順調に右肩上がりの上昇を続けており、当ファンドの運用成績も突出して高くなっています。しかし、足元では過熱感が意識され調整が入っています。

尚、株式以外では、フランスを中心とした欧州のリート(不動産投資信託)に投資する「ワールド・リート・セレクション(欧州)」が7位にランクインしています。

毎月分配型1年間騰落率ベスト10ファンド

毎月分配型1年間騰落率ベスト10ファンド

 

傷跡が深く残ったインドネシアは下位に

一方、運用成績で下位に沈んだのは、新興国関連のファンドでした。中でも、主としてインドネシアの債券に投資するタイプは、ワースト10位以内に計5本ランクインしており、「一人負け」の状態となりました。

「フラジャイル・ファイブ(脆弱な5カ国)」と評されるインドネシア、ブラジル、トルコ、インド、南アフリカ5カ国の通貨は、その経常赤字の大きさから、FRB(米連邦準備制度理事会)によるQE3(量的金融緩和)政策の縮小により下落が進みやすいと言われてきました。インドネシア・ルピアはこの5通貨の中でも特に売りを浴びていたため、昨年12月にQE縮小が決定し、通貨の下落には歯止めが掛かっても、1年間で見ると下位に沈む結果となりました。

毎月分配型1年間騰落率ワースト10ファンド

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