ドラマ/刑事・推理・サスペンスドラマ

刑事ドラマにおけるメガネの役割(2ページ目)

刑事ドラマにおいてメガネは必須アイテム。役づくりにおいて効果的にその威力を発揮しています。現場の刑事、上層部、鑑識と科捜研、それぞれにメガネの特徴があります。刑事ドラマにおけるメガネを追いかけてみました。

竹本 道子

執筆者:竹本 道子

ドラマガイド


鑑識、科捜研と「科学」を支える黒縁メガネ

『相棒』米沢守に代表される黒縁メガネは研究者の証として登場、スクエア型のしっかりしたフレームが主流です。『アンフェア』の鑑識課検視官 三上薫(加藤雅也)、『絶対零度』の研究員 竹林匠(木村了)、『実験刑事トトリ』の都島博士(三上博史)、みなさん黒縁がお似合いです。

お笑い界においては、おぎやはぎ、オリエンタルラジオの藤森慎吾など黒縁メガネは「可笑しさ」のアイコンですが、刑事ドラマにおいては洗練された印象があります。もちろん、研究職の黙々とパソコンに向かっている雰囲気、研究好き(勉強好き)のイメージに黒縁メガネは欠かせません。研究にはしっかりした大きなレンズが必要という意味でも理にかなったタイプです。

刑事ドラマにおけるメガネの使い分けNO.1 生瀬勝久

メガネの達人と言えば生瀬勝久です。あらゆるタイプのメガネを制覇し見事に使い分ける男と言っても過言ではありません。

しかし使い分けは彼ならでは。
一般的: 変装するため(コミカルな印象を与えるため) →メガネをかける
生瀬流: 変装するため(コミカルな印象を与えるため) →メガネを外す

まさに神業です。

例えば『警部補 矢部謙三』や『ストロベリーナイト』の巡査部長、井岡博満といったトホホ臭全開を演じるときはメガネを外しています。また、『隠蔽捜査』で演じた警察庁長官官房総括審議官では上層部と言えどもフレームの薄い黒縁メガネを着用し、『リーガルハイ』の弁護士三木長一郎のインテリメガネと使い分けていました。

メガネ使い分け上級編、恐るべきメガネの達人と言えるでしょう。次のメガネが気になります。

最後にさらに老眼が進んだ『踊る大捜査線』のスリーアミーゴスは3人そろって大きなレンズ、遠近両用を連想させます。フットワークの重さとお父さんの温かさを感じさせるほのぼのメガネと言えるでしょう。

時代の最先端であり、どこか懐かしさを演出することもあるメガネ。メガネの活躍でドラマ内検挙率はアップ間違いなし、今後のメガネに目が離せません。


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