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「人生に捧げるコント~LIFE~」の快進撃

ここに来てネットで話題沸騰のコント番組「LIFE」。NHK制作ということで未見の方もいるかもしれませんが、民放にはない良さが出ているんですよ。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

コント番組激減の中で

これまでのガイド記事でも、何度か触れてきましたが、バラエティーの中でも作り込んだ笑いを見せる番組が、ここ10年で激減してしまいました(まあ厳密に言えば、トーク番組だって充分作りこんでいるんですが……)。そんな中で孤軍奮闘とも言える活躍ぶりをみせているのが、NHKの「人生に捧げるコント~LIFE~」です。

過去には伝説的番組「夢であいましょう」など、質の高いコントを披露してきたNHKですが、定期的にオムニバスコントの番組をオンエアするようになったのは、それほど古いことじゃありません。おそらく2006年の「サラリーマンNEO」が最初かと。その後、「祝女」「アルクメデス」などを経て、現在は内村光良率いる芸人、俳優の混成ユニットで、毎回オリジナルのオムニバスコントを演じています。

これまでのNHKコントは、なぜか大きなテーマが課せられていて、「NEO」はサラリーマン社会、「祝女」は女性にまつわるストーリー、「アルクメデス」に至っては、全編クイズの形式で異色のコントを展開していました。


コントに情熱を傾けるということ

では「LIFE」はというと、テーマはズバリ“人生”! しかし、どんな話であってもそこに人生を感じることはできるので、オールジャンルといっても過言ではないでしょう。なにしろ、ダイオウイカがモデルのイカ大王様がメインのコーナーまでありましたから。

振り返ってみると、ウッチャンナンチャンとして始めてテレビに登場した「お笑いスター誕生」のころから、ウッチャンはコントと真摯に向き合ってました。コント一筋といえば、ドリフから数えて40年近くになる志村けんの名前が挙がりますが、方向は違うもののウッチャンのコント愛も熱いものがあります。

最近までオンエアされていたフジの「レッドシアター」では、若手中心のコントを見守る支配人役として、要所要所でコントに参加するスタイルでした。「若手育成にシフトを変えたのか?」と思ってましたが、「LIFE」を見ればコントへ賭ける情熱がまったく衰えていないことに気付かされます。
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