独立したきっかけは…
記事執筆や漫画のネームを行う
漫画家時代から原作付きで経済漫画を連載する等経済知識に触れる機会はあったものの当時はそれを専門にしようとは微塵も思ってもいなかったそうです。
その後第一子の妊娠・出産で待機児童問題に直面し、これまでと同じペースで仕事を続けられないことで収入の激減に悩まされると同時に、夫婦共に漫画家で個人事業主という育休・産休も休業補償すら無い自らの状態の危うさに気付き、『このまま何の経済知識も持たずに子供を育てていくことが出来るのか?』との強い危機感からFPの勉強を始めました。
それでもまだ家族のために自分の知識の幅を広げるついでに漫画の新しいネタにでもできたらいいくらいの気持ちでいた所、自ら相続と住宅購入問題に直面。FPの勉強で得た知識で慌てずに乗り切ることが出来、それを知った身内や知人から相談されるようになりました。
その際「みんな知らないで損をしていることが多すぎる」ことに改めて気付かされたと共に、単に漫画のネタとしてだけでなくせっかく得た知識で皆の役に立ちたい!と強く思うようになったのがFPとして独立のきっかけだそうです。
初めは漫画の仕事とFPの相談業を切り離して活動していましたが、相談者の「専門用語ばかりの本はあまり手に取る気にならないから、漫画とかで気軽に勉強出来れば」という声に、
「漫画家でFPの自分なら『勉強に苦手意識のあるマネー知識初心者』にきっかけを作れるのではないか」との思いに至ったそうです。
FP大滝よう子さんの一日に迫る
さて、大滝よう子さんの普段の一日における仕事内容をお聞きしたところ、下記のようなスケジュールとのこと。午前7時 起床・メールチェック
午前8時 長男(小学生)の見送り・長女(保育園児)の送り届け
午前9時 帰宅・家事終了後、初心者向け金融漫画執筆
午後0時 出発・食事をしながら漫画原稿打合せ等
午後2時 事務所にてマネー記事執筆・ブログ更新等
午後6時 帰宅後、家事・夕飯等
午後10時 子供の寝かしつけ・就寝
午前2時 起床・漫画原稿執筆及び金融知識の勉強
午前4時 就寝
今回の取材を通じて分かったこと
なお、大滝さんは現在はマネー初心者・消費者教育の充実に重きを置いた漫画家FPとしての立場を前面に出し、執筆やセミナー講演の活動にシフトしているところだそうです。相談も自らが個人事業主生活が長いことから、フリーランス(主に漫画家)や個人事業主に特化して続けていくそうです。
漫画家でありFPであり、子育て中のママでもある大滝さんならではの忙しい毎日ですね。漫画をきっかけに「知らずに損」をする人を一人でも減らし、保障の少ないフリーランス・個人事業主のお金の不安を無くしたい。そんな漫画家FPの今後の活躍に期待します。