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バラエティーにとって「事実」とは何なのか?(2ページ目)

テレビ界の「やらせ」と「仕込み」の問題が、連日世間を騒がせています。そんな中で今回はバラエティ番組が取りざたされています。笑いや楽しさを提供するバラエティであっても、事実に反する演出は許されないのでしょうか?

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド


「板尾の嫁」はなぜ問題にならない?

ご存じない方のために簡単に説明しておくと、「板尾の嫁」とは人気番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の人気キャラクター。板尾創路とともに登場しては、レギュラー陣を翻弄するのですが、いちばんの特徴はどこからどう見ても板尾の嫁に見えないところ。いかにも「ガキの使い」らしい企画でした。

これを批判する人はまずいないと思いますが、ではどこに線を引けばいいかと聞かれたら、考え込んでしまうのではないでしょうか。誰もが納得する見解は、今のところ出ていないようです。


バラエティーの灯を消さないためにも

あえて持論を展開させてもらいますが、お笑い満載のバラエティと情報番組とでは、しっかりジャンル分けしてほしいです。何なら一昔前のドラマのように、「このバラエティはフィクションであり……」とテロップを入れたっていいと思います。それを入れない番組は、事実に反する演出や仕込みを一切排除すればいい。

そう考えてみると「やりすぎ都市伝説」(テレ東系)の名フレーズ「信じるか信じないかはあなた次第です」は、予防線としても絶妙ですね。他の番組も内容に相応しいフレーズを打ち出すべきでしょう。

かなり突飛な意見かもしれませんが、このまま行くとますますバラエティが作りづらい時代になることは間違いありません。これまでどおり明るく楽しいバラエティを放送するためには、送り手の側が何らかの措置を取らなければならない時期に来ていますから。
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