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2014年5月のオススメ展覧会・美術展(4ページ目)

日本全国の2014年5月のオススメ展覧会・美術展を紹介。ブリヂストン美術館(京橋)描かれたチャイナドレス─藤島武二から梅原龍三郎まで、三井記念美術館(日本橋)特別展 超絶技巧!明治工芸の粋、世田谷美術館(用賀)桑原甲子雄の写真、21_21 DESIGN SIGHT(六本木)企画展「コメ展」、鞆の津ミュージアム(広島県福山市)ヤンキー人類学を紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

暮らしに欠かせないものを新鮮な視点で見つめなおす
21_21 DESIGN SIGHT(六本木):企画展「コメ展」

お茶碗一杯には約3000粒のコメが入るそう。これはそのコメをひと粒づつよそう(!)ための小さな小さな「ひと粒 茶碗」

お茶碗一杯には約3000粒のコメが入るそう。これはそのコメをひと粒づつよそう(!)ための小さな小さな「ひと粒 茶碗」(撮影: 淺川敏)

私たちの暮らしに欠かせない食物、それはコメ。昔に比べて食べる量が減ったと言われていますが、それでもほとんどの人は、毎日のように口にしています。しかし当たり前の存在すぎて、しっかりとコメについて考える機会は少ないもの。

コメ展は、稲作の伝来から繋がるさまざまな文化の発展、そして食文化の拡がりを知ることができる展覧会です。グラフィックディレクターの佐藤卓、文化人類学者の竹村真一がディレクターとなって、コメのことをしっかりと考えるさまざまな「きっかけ」が用意されています。

ギャラリー2 会場風景

積み上げられたワラの上にならぶ、コメにまつわるさまざまな作品
ギャラリー2 会場風景 (撮影: 淺川敏)

コメを創りだす水田は、稲だけでなくさまざまな生物を育みます。また、コメを美味しく食べるためにさまざまな技術や道具が生み出され、豊穣を祈る気持ちは多様な祭りに発展していきました。コメだけでなく、稲刈りを終えたワラもまた、屋根となりわらじとなって生活を豊かに支えています。

会場にはこのことを気づかせてくれる展示作品がずらり。昔ながらのしめかざりや、コメの標本「よりしろ」、米作りのドキュメンタリー映像などじっくり知る愉しみに浸れるものから、コメみくじや、おコメ人生すごろくなど参加型の作品まで充実。しっかり見ていると、食欲が湧いてくる(?)楽しい展覧会です。

会場内物販スペースでは、全国各地の厳選されたおコメもお気軽サイズで販売。少しずつ購入して食べ比べするのも楽しいです!

■DATA 21_21 DESIGN SIGHT(六本木):企画展「コメ展」
展覧会名称:企画展「コメ展」
会場: 21_21 DESIGN SIGHT
会期:2014年2月28日(金) ~6月15日(日)
開館時間: 11:00~20:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:火曜日
Web: http://www.2121designsight.jp/


次のページでは鞆の津ミュージアム(広島県福山市)ヤンキー人類学を紹介します。

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