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2014年5月のオススメ展覧会・美術展(5ページ目)

日本全国の2014年5月のオススメ展覧会・美術展を紹介。ブリヂストン美術館(京橋)描かれたチャイナドレス─藤島武二から梅原龍三郎まで、三井記念美術館(日本橋)特別展 超絶技巧!明治工芸の粋、世田谷美術館(用賀)桑原甲子雄の写真、21_21 DESIGN SIGHT(六本木)企画展「コメ展」、鞆の津ミュージアム(広島県福山市)ヤンキー人類学を紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

格好よさ仏恥義理!
鞆の津ミュージアム(広島県福山市)ヤンキー人類学

自由のままに装飾されたバイク

自由のままに装飾されたバイク

長ランや短ラン、ぺたんこのカバン、リーゼントや特攻服、改造車などに代表される若者文化。1970年代から80年代にかけて、彼らは“ヤンキー”と呼ばれ、多くの若者たちがその文化の影響を受けていました。しかし、そのヤンキー文化は現在は流行遅れのものと考えられ、ほとんど見かけなくなりました。

とはいえ、近年の研究によって、実はこの“ヤンキー”的な考え、気性、文化は形を変え、日本人のなかに脈々と息づいているのではないか? と考えられるようになってきました。

「YOSAKOI ソーラン」の盛り上がりや、飲食店主が店の壁に書いたこだわりの書など、私たちの身近なところに“ヤンキー”的な文化はひょっこりと顔を出してきているのです。

この展覧会はそんな“ヤンキー”をテーマにした展覧会。ともすると、否定的な文脈で語られがちなヤンキー文化を、肯定的にとらえ直すものです。

独学で作り続ける丸尾龍一の豪華デコチャリ

独学で作り続ける丸尾龍一の豪華デコチャリ


会場には、超精巧なデコトラのミニチュアや、もちろんきちんと運転できる自作デコチャリ、ブチ上げ改造単車や、北九州市名物となっている成人式の衣装、そしてだれもが一度は目にしたことのある相田みつをの書(!)などがずらり。

自らを飾り、表現せずにはいられない“ヤンキー”とはなにか? その過剰すぎる表現はどうして生まれるのか? この展覧会は、ふだん私たち(とくに、美術館に日ごろから足繁く通う人)が目を背けがちなヤンキーについて、深く見つめることができる大切な機会です。一見の価値あり。ぜひ足を運んでみてください!

■DATA 鞆の津ミュージアム(広島県福山市)ヤンキー人類学
展覧会名称:ヤンキー人類学
会場: 鞆の津ミュージアム
会期:2014年4月26日(土) ~7月21日(月)
開館時間: 10:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、火曜日
※ただし6月10日(火)、7月21日(月)は開館
Web: http://abtm.jp/

以上、5月のオススメ展覧会でした!

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