ホテル/大阪のホテル

インターコンチネンタルホテル大阪 上質な空間を知る

2014年6月に開業1周年を迎えたインターコンチネンタルホテル大阪。この数年、世界的な有名ホテルチェーンが相次いで出店している大阪市内のホテルのなかでも、インターコンチネンタルホテル大阪は群を抜く評判を呼んでいますが、実際にガイドが宿泊してその人気の秘密に迫ります。

村上 実

執筆者:村上 実

ホテルガイド

群を抜く評判を呼ぶインターコンチネンタルホテル大阪

インターコンチネンタル大阪

インターコンチネンタル大阪は大阪市内のホテルでも郡を抜く評判

2014年6月に開業1周年を迎えたインターコンチネンタルホテル大阪。ホテル利用客の口コミサイト「トリップアドバイザー」でも常時、高い評価を得ており、また、海外の有名な旅行雑誌でも「新規開業ホテルトップ10」に選ばれるなど、その評判は日増しに高くなっています。

この数年、ザ・リッツカールトンにはじまり、セントレジス、マリオットなど世界的な有名ホテルチェーンが相次いで出店している大阪市内のホテルのなかでも、インターコンチネンタルホテル大阪は群を抜く評判を呼んでいますが、その理由とは何なのでしょうか? ガイドが実際に宿泊して、人気の秘密に迫ります。

大阪のパノラマが広がる地上20階のロビーでチェックイン

インターコンチネンタルホテル大阪は、大阪・梅田両駅に直結する大阪の新名所グランフロント大阪北館の合計17フロアー(1~4,20~32階)に“コンテンポラリーラグジュアリー”をテーマとして2013年6月5日に開業、瞬く間に大阪を代表するランドマークホテルという位置づけになりました。

215室のホテル客室と57室の長期滞在にも利用できるサービスレジデンスのほか、5つのレストラン&バー、4つの宴会場・会議室、婚礼チャペル、スパ、フィットネスとフルスペックの高級シティホテルとしての構造です。印象的なのは大阪の街並みがパノラマに広がる地上20階のロビー。ここでのチェックインから素敵なホテルライフが始まります。
ロビー

地上20階のロビーでは大阪の街並みを楽しみながらチェックイン


ホテル滞在で重要な「3B」はどうか?

今回のホテル滞在でのインスペクションのテーマは「客室」と「朝食」。ホテルジャーナリスト歴40年の筆者のホテルの捉え方で、最も重要なキーワードは「3B」。即ち、ベッド、ブレックファースト、バスルーム、この3点です。この3つのテーマの完成度で、大体そのホテルのグレードを推し量ることが可能です。まずは、客室からポイントを探ってみましょう。今回の滞在は21階の「Deluxe Double with View」。広さは約50 平方メートル。十分にグローバルなサイズで快適な滞在が約束されます。
客室

コンテンポラリーラグジュアリーを象徴する客室「Deluxe Double with View」

客室の中で最も注目すべきなのがバス周りの環境で、多機能なレインシャワーに始まり、バスタブは大きめの四方にアールを入れたデザイン。アメニティ類は世界のインターコンチネンタルが導入するスパブランド「アグラリア」を採用。大型サイズのバスタオルにはじまり、リネン類はさすがの品揃えです。エジプト綿などの特徴がよく伝わるハイクオリティの肌触り。ベイシン(洗面台)周りもスッキリとしたデザインで、歯ブラシや髭剃りなどのアメニティ類は竹製の小箱に収納されています。ベッドとの間には透明感のあるパテーションが貼られ、外の景色も楽しめるビューバスも素晴らしいです。

客室内でインパクトを感じたのはウォークインクローゼット。インターナショナルグレードホテルの象徴とも言える12本のハンガー。これはさすがインターコンチネンタルホテルといえるもの。冷蔵庫や茶器関係のストックもスマートで、デスクはガラス製でサイズ大きめ。コンシュルジュへの直通ラインのあるのでワンプッシュで様々なリクエストに応えてくれます。

ベッドはデュベスタイルのモダンなキングサイズベッド。ベッドサイドボードもシンプルで照明から窓のカーテンまで全て全自動システムを導入。天井高も高いので、2泊以上の連泊でも圧迫感を感じない居住空間となっています。また、筆者にとっては個人的に枕が利用ポイントの大きなウェートを占めます。今回はソフトピローですが、これもコンディショニング次第。気分でそば殻にしたりハードピローにしたりと満足では高いです。ほぼ完璧な睡眠環境と思います。
アメニティ

アメニティ類へのこだわりも人気の理由のひとつだろう


レストラン「NOKA」で質と鮮度にこだわった朝食を

翌朝は話題のブッフェレストラン「NOKA」での朝食を体験。午前6時30分から営業(朝食は午前10時まで)で、115席(うち12席はプライベートルーム)の客席は7時を周る頃には既に満席の様子。ブッフェラインは、さすがに洗練されたメニュープレゼンテ―ションという印象で、質と鮮度にこだわったメニューの数々。筆者のスタンダードは、卵2つにオニオンとハムを多めに入れたレアなオムレツ。サイドにクリスピーベーコンとニョッキのようなトマト味のパスタにしました。
NOKA

国際色豊かなメニューが出来たてで並ぶ

驚いたのはウェートレスやウエイターの洗練された仕事ぶり。特に難しい下げ膳のスピード感と凛としたスタイルには、感動すら覚えます。一流のホテルのテイストはハードウェアだけでなく、やはりホテルスタッフのサービスや姿勢に現れるのでしょう。

なお、現在「NOKA」では「ホリデーシャンパン ブランチ」を開催中で、大阪市内のホテルの中でも人気のイベントになっている様子。デザートに、にぎり寿司に見立てた新感覚のユニークなデザート「スイートにぎり」を提供するなど、エッジの効いたイベントして注目した内容です。シャンパン飲み放題(90分)でお一人様8500円、食事のみの場合は5,500円。(税込み・サービス料別)

チェックアウトは東京での用事があったので、早めに午前9時。爽やかなフロントスタッフの笑顔に送られてホテルを後にしました。

リゾート業界は今、カジノ解禁の流れからIR(統合型リゾート)に注目が集まっていますが、今後、特に大阪を中心にIR競争は激化していくことになるでしょう。しかし、このIRの中心となるのは、やはりホテル。インターコンチネンタルホテル大阪のような「上質な空間」を作り出すことが、これからのIRを見据えたホテル業界には必要不可欠になっていくと思います。

<DATA>
■インターコンチネンタルホテル大阪
住所:大阪市北区大深町3-60
TEL:06-6374-5700
ホームページ:http://www.icosaka.com/
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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