習い事を知って、親も共有し楽しもう
習い事を始めたからと、その時間を託児所のように考えていないでしょうか。送り迎えだけ、送り出したらそれでOKではなく、子どもが習っている内容に興味を持ちましょう。特に低年齢の場合は、子どもが習っている様子を見守れるといいですね。ただし、この見守り方も大切です。親はどうしても、他の子どもと比較してしまいがち。「みんながやっているときに、なぜ一緒にできないの?」「もっと、こうやらないと」なんて、親が子どものできないところばかりに注目して、家に帰ってから注意されては、やりたい気持ちも薄らいでしまいます。
「今日はこんなことやってて、面白そうだったね」と、「先生と、なんてお話ししてたの?」など、習い事の中身についての共有をしましょう。
そしてできれば親も一緒に楽しめる方が、子どもの興味や力量もグンとアップします。子どもがスイミングを習い始めたら、「子どもが習っているから、親は関わらなくて大丈夫」と考えるのではなく、「じゃあ、今度一緒にプールに泳ぎに行ってみよう」と、共通の趣味にすると、「ボクの泳ぎ見てね」とか、「ボクが教えてあげる」なんて、子どもがやりたい気持ちもどんどん広がるでしょう。
「行きたくない」「やめたい」の気持ちに寄り添う
習い事に「行きたくない」と言われると、「月謝を払っているんだからちゃんと行ってよ」と思ってしまいますよね。そして、飽きっぽい、継続力がない子どもになってしまうのではと思う親も少なくありません。でも、「行きたくない」「やめたい」は、何らかの子どもの心の表れ。なぜそんな気持ちになるのかを、聞いてみましょう。年齢によっては、自分でうまく説明できない場合もありますが、その習い事の空間が、何かしらその子にとって、居心地がよくない可能性があります。ガンとして行きたがらないのであれば、無理に引きずって行かせるのは逆効果になることも。気持ちが落ち着いたところで、理由を引き出してみましょう。
そもそもあまり、子どもがやりたいことではなかったり、先生との関係がうまくとれないなど、いろいろな原因があるのかもしれません。子どもとも相談しながら、しばらく様子を見て、継続が難しそうなら、場合によっては休会したり、退会する選択肢もありでしょう。習い事を辞めたからと言って、継続力のない子になってしまうということはありません。
習い事をさせる目的は何でしょうか。子どものいいところを伸ばしたり、苦手を克服したいということなら、それに見合った状態で子どもが習い事をできているかどうか、親は見守りを続けていくことが大切です。