より良い住まいづくりのヒントはいろんなところにある
住宅ローンといっても、種類は様々。信頼できるパートナーであれば、皆さんの住まいづくり実現のために最適な資金計画を練ってくれるはず(写真はイメージ)
さて、依頼先を決定した後の方が、実は決定しなければいけないことは多いものです。(2)や(3)の段階で皆さんに提示されるプランは、あくまで参考プラン。それを元により具体的に肉付けをする作業が必要となるのです。
具体的にはハウスメーカーや設備メーカーなどのショールーム巡りなどが行われます。で、皆さんにお勧めしたいのが、依頼先として決定したハウスメーカーのモデルハウスを数多く見学することです。「より良い住まいを建てたい、住みたい」と思うのなら、ご自宅周辺にとどまらず、できれば5~6ヵ所のモデルハウスも見学しましょう。
さらにはホテルなどの内装など参考にしてみましょう。建材の種類など同じハウスメーカーの中でも様々にありますし、動線や収納などの提案も同様です。要するに参考とできるものは、至る所にあるのです。そうした過程を踏んで、「こんな住宅に住みたい」ということを具体化していくのが、「(4)決定した依頼先と詳細を詰める」の段階なのです。
そしてそれは資金計画の面でも同様です。ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんのでご紹介しておくと、住宅ローンについては様々な金融機関が取り扱っています。例えば、生命保険会社のような金融機関。そのような中から、皆さんにとって最適な住宅ローン商品を提案されるのもこの段階です。
施工現場に足を運び、職人さんと信頼関係を築こう!
また、ローンの金額を決める際、頭金をどうするかなども具体的な内容はこの段階に決定します。もしかしたら、住宅取得の計画が進んでいく中で、親御さんから資金援助のお話、あるいは増額といったお話が出てくるかもしれませんよね。施工現場にはできれば1週間に一度は足を運びたいもの。作り手と信頼関係を築いておくのも、よい住まいづくりには欠かせない要素だ
ところで、契約が終わり入居するまでの「(5)新居に入居するための準備をする」にも、私たちはやるべきことが残っています。この段階では仮住まいをしていると思うのですが、できたら週に一度は建築現場に足を運ぶようにして下さい。
「自分たちは建築の素人だから、建築現場に行くことに意味があるの?」とお考えになるかもしれません。ですが意味はあるのです。実際に現場に足を運ぶことで、何となくそこの雰囲気が分かりますし、そうやって皆さんが足を運ぶことで、施工現場に緊張感が生まれます。その緊張感は、きっと良い住まいづくりにつながるはずです。
しつこいようですが、特に注文住宅の場合は、何もないところからスタートします。そして、完成・引き渡しまでに数多くの人が関わります。今回の一連の記事は営業担当者などとの人間関係を中心に話を展開してきましたが、それは建物を建築するというシーンにおいても同じなのです。
職人さんに「ありがとうございます」「頑張って下さい」などと声をかけるだけで、現場の人たちとの関係性は良くなるはずです。ちょっとしたことのように思われるかもしれませんが、それが人が関わることの多い住宅づくりの世界なのです。