育児休業給付金が半年間アップ!
半年でも給付率がアップするのは嬉しいな!
例えば、母親が出産から産後休業に続いて育児休業を取得した場合、以下のようなイメージです。育児休業開始から181日目からの給付率は、従来の50%に戻りますが、これまでの「全期間において休業開始前賃金の50%」よりは、良くなったと思います。半年以内に復職する人にとっても、嬉しい変更ですね。
今回の変更の背景には、男性の育児休業取得率が相変わらず低い、ということもあるようです。政府は、男性の育児休業取得率を2020年(平成32年)には13%の目標を掲げていますが、2012年(平成24年)度の「雇用均等基本調査」によると、男性の育児休業取得率は1.89%と、まだまだ目標にはほど遠い印象です。また、育児休業日数については、3か月以上育児休業をした女性が92.2%なのに対して、男性は41.3%が5日未満、19.4%が5日~2週間未満と、圧倒的に男性の育児休業日数が少ない状況です。
夫が育児休業を取りたいと思っても、夫の収入の割合が高い家庭が多く、育児休業を取る間の収入が約半分になってしまう、という点は、やはりネックの1つになっています。育児休業給付金は雇用保険制度によるものですが、健康保険制度から産前産後休業中に支給される出産手当金(標準報酬日額の3分の2相当額)に近い支給率としたのかもしれません。できることならば、100%支給してくれたら嬉しいのですが、半年間でも育児休業を取る男性が増えて、妻の負担が軽減されたらいいな……と願っております。
>>夫婦で育児休業、どう取得する?