ペンギンの生態と熊の成長を描いたフランスのドキュメンタリー
『皇帝ペンギン』(2005年度作品)南極で生きる皇帝ペンギンの生態をドラマチックに見せるフランスのドキュメンタリー。産卵したペンギン夫妻、妻はエサを求めて、夫は仲間同士で卵を暖めながらエサを待つ姿をカメラは捉えています。なんとペンギンの生態を追いながらもペンギンの心の声(吹き替え)が聞こえるという変わったドキュメンタリー。
最初は慣れずに「なぜペンギンがしゃべる?」と思ったりもしたけれど、慣れるとこれはこれでわかりやすいし、ありなのかも……と思えてくるから不思議。ペンギン家族ができるまで&生活がよくわかる映画です。
監督: リュック・ジャケ
声の出演: ロマーヌ・ボーランジェ、シャルル・ベルリング、ジュール・シトリュクン
声の出演(日本語吹替版): 石田ひかり、大沢たかお、神木隆之介
『子熊物語』(1988年度作品)
母を亡くした子熊と、ハンターに傷つけられた熊が交流し、子熊が成長していく姿を描いたドキュメンタリー。なんと6年の歳月をかけて作られた渾身の作品で、監督は『愛人/ラマン』のジャン・ジャック=アノーです。
『皇帝ペンギン』もそうですが、フランスのドキュメンタリーはどこか動物の生態にドラマを見ないと気が済まないのか、これも熊のコミュニケーションを濃密に描いています。とはいえ、子熊がかわいくてかわいくて、その成長を思わず目を細めて見てしまう……。かわいさに加えて凶暴さもしっかり映し出した、熊ドキュメンタリーの傑作です。
監督: ジャン=ジャック・アノー
出演: チェッキー・カリョ 、ジャック・ウォレス、アンドレ・ラコンプ
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