北の世界遺産、ジャイアンツコーズウェイ
見渡す限り六角形の石と石柱だらけ
アイルランド島の北部のアントリム州最北端に位置するジャイアンツコーズウェイは、吹き出した溶岩の冷却によりつくられた六角形の石柱群で埋め尽くされた海岸線が特徴。周辺6キロにわたって見られる不思議な光景はまさに圧倒的。
「巨人のオルガン」といわれる石柱の一部
さらにこの場所には、フィン・マクールという巨人が住んでいたという伝説も。なんでもスコットランドの巨人がここまで攻めてきた際に、赤ん坊の格好をして眠ているフィン・マクールを見て、その親はさらに巨大なはずと思いこんで逃げ帰ったといわれています。大きな六角形の石の連続がつくり出す不思議な光景を目にすると、そんな伝説も信じられるような気になるからまた不思議。ちなみにジャイアンツコーズウェイには、この伝説にちなんで、巨人のブーツ、巨人のオルガンと言われるおもしろスポットもあるのでこちらもお見逃しなく。
大荒れの日は前に進むのがやっと。撥水加工の防寒着は必須
天気がよければユニークな写真もいろいろと撮れるのですが、天候が荒れていると海からの風にも煽られ前に進むのさえ大変。個人的には、この場所にはそんな荒れ模様の天候が似合うような気もして、何年もかけて少しずつ浸食された数々の岩の姿についつい見入ってしまうのです。
周辺には断崖の古城ダンルース城やアイルランド島と孤島を結ぶキャリック・ア・リード吊り橋など北アイルランドの絶景に数えられるスポットも点在しているので、世界遺産ジャイアンツコーズウェイと組み合わせてまわるのをおすすめします。ダブリンや北アイルランドのベルファストのツーリストインフォメーションには、これらを組み合わせたツアーがありますので、参加すれば気軽に北の世界遺産まで足を伸ばすことができるでしょう。ベルファストから片道3時間半ほどとなかなか距離がありますが、その圧巻の光景を思えば北アイルランドの最北端の海岸線まで行く価値は十分にあります。