VOLVO(ボルボ)/ボルボ

ボルボ60シリーズに自社開発新エンジンを搭載(2ページ目)

ボルボのセダンS60、ステーションワゴンV60、SUVのXC60に自社開発の新世代パワートレーンが搭載された。2.0Lの直列4気筒ターボは、動力性能も燃費も高水準で、同シリーズの魅力を高めている。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

アイシン製8ATの完成度も高い

S60インパネ

最新のボルボ車は、定評あるスカンジナビアン・デザインに磨きをかけ、質感の高さを実感できる。センターパネルのスイッチ類は少し多めでやや慣れが必要だ

従来型のT5エンジンと比較すると、5ps/30Nm向上しながら燃費はS60が14.6km/L、XCC60が13.6km/Lに向上。S60/V60 T5は75%減税対象車、XC60 T5はボルボ初の100%減税車になっている。潜在ユーザーとしては、出力も燃費もアップとなれば魅力的な選択肢といえるだろう。

もうひとつの目玉である8ATの完成度も高い。シフトフィールは滑らかだし、とくに重量のあるXC60は、もちろんトーイング性能が求められることもあるが、流行りのDCTよりもコンベンショナルなATの方が相性の良さを感じさせる。

注文をつけるとすると、アイドリングストップの再始動時の振動が少し大きめなのと、電動パワーステアリングの人工的な味付けだろう。

多彩なエンジンも魅力

S60エンジン

ボルボ製の新開発2.0LエンジンをS60/V60/XC60の60シリーズに搭載。245ps/350Nmの動力性能はパワフルで、高速道路からワインディングまでシーンを問わず爽快な走りを味わえる

なお、S60/V60は1.6Lターボの「T4」、3.0Lの直列6気筒ターボの「T6」、XC60の直列6気筒ターボの「T6」もラインナップとして残されているので、選択肢が増えたのも朗報だろう。
ボルボXC60フロント

こちらはXC60 T5 SEで、全長4645×全幅1890×全高1715mm。XC60の価格帯は499万~699万円

S60/V60は、BMW3シリーズやメルセデス・ベンツCクラス、アウディA4など強豪揃いだし、XC60はX3やQ5などこちらも手強い相手が揃っているが、パワートレーンの洗練度に関してはトップクラスにあるし、ボルボならではの北欧デザインにクールさを感じれば魅力的な選択肢になるはずだ。

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