カーナビ・カーオーディオ/カーオーディオの知識

純正デッキを活かして高音質化を図るには?(3ページ目)

クルマのコンソールのタブレット化や規格サイズ外の純正オーディオ(ナビ)の採用、電気系統の統合制御化などで、カーオーディオ(ナビ)の、市販機へのグレードアップはどんどん難しくなっている。そこで純正オーディオ(ナビ)を活かしてサウンドの向上を図る方法を考えたい。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

本格的に音質向上を図るなら調整機能が必須

純正システムを替えずに、より本格的に音質向上を図りたいというなら、きめ細かいサウンド調整が可能なデジタルプロセッサーの導入をおすすめしたい。というのも、クルマは狭い上に音が反射するガラスやインパネなどに囲まれており、音響特性が乱れがち。それをデジタルプロセッサーの調整機能できめ細かく整えてやることで、大幅なクオリティアップが期待できるのだ。
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オーディソンprima AP8.9bit。8chアンプ内蔵のデジタルプロセッサー

最近では「純正オーディオ(ナビ)を替えない」ことを前提に接続可能なデジタルプロセッサーが増えている。例えば、イタリアのカーオーディオメーカー、オーディソンのprima AP8.9bit(10万円/税別)は、幅191×高さ34×奥行131ミリというコンパクトなボディに定格出力35W×8の8chアンプと9ch分のデジタルプロセッサーを内蔵。ハイレベル入力対応だから、純正オーディオ(ナビ)の音をスピーカー出力を利用して入力でき、いったんデジタル信号に変換した上でプロセッサーによる調整を行い、再度アナログ信号に戻してアンプで増幅し、音楽を再生する仕組みだ。

将来的にハイレゾ音源の再生も見据えたい

だから純正オーディオ(ナビ)を入れ替えなくても高度な調整が可能なシステムに変更可能。イコライザーで乱れた音響特性を平坦に戻したり、運転席で理想的な音場を再現できるようにタイムアライメント補正したり、スピーカーの能力に応じて、クロスオーバーを調整したりといったことができる。

しかもデジタル入力を装備し、高音質な外部プレーヤーの追加も可能。オーディソンでも、ハイレゾ対応のデジタルプレーヤーを発売する予定だから、これを増設すれば飛躍的な音質向上が期待できる。このprima AP8.9bitを使うなら、スピーカーもグレードアップしておきたいところで、取り付け工賃等も含めると予算的にはトータル20~30万円と、やや高いものになるが、音楽を気持ち良く楽しめるか否かで、ドライヴの楽しさは大きく変わってくる。気持ちよく、楽しくドライヴしたいなら、けっして高い投資ではないと思う。

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