カーナビ・カーオーディオ/カーオーディオの知識

純正デッキを活かして高音質化を図るには?

クルマのコンソールのタブレット化や規格サイズ外の純正オーディオ(ナビ)の採用、電気系統の統合制御化などで、カーオーディオ(ナビ)の、市販機へのグレードアップはどんどん難しくなっている。そこで純正オーディオ(ナビ)を活かしてサウンドの向上を図る方法を考えたい。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

サウンド向上には厳しい最近のクルマ事情

純正カーオーディオ(ナビ)の多くはこれまで、DINサイズという統一規格に基づいて設計されていた。だから純正オーディオ(ナビ)を外して、高音質な市販モデルに入れ替えることも、比較的容易にできた。しかし今は、輸入車や高級車を中心にDINサイズではない純正オーディオ(ナビ)を採用したクルマが増えている。マツダの新型アクセラなども、コンソールにDINサイズのスペースは見当たらない。ましてや先日、アップルがCarPlayを発表し、今後はコンソールのタブレット化がどんどん進んでいきそうな気配。となると、純正オーディオ(ナビ)を市販品に入れ替えてグレードアップを図るのが難しくなること必至だ。
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マツダ・アクセラのコンソール。DINサイズのスペースはない

では純正オーディオ(ナビ)のサウンドに不満があっても、何もできないのか? というと、そんなことはない。手っ取り早いのは、スピーカーの交換だ。というのもオーディオ等の快適装備はコストカットを図る上で、真っ先に目をつけられそうな部分。一部のプレミアム機を除いて、オーディオにはけっこう低コストな部品が使われている。とくにスピーカーは、クルマが燃費を重視するために軽量化を図っている影響をもろに受けて、磁力が強いが重いマグネットを使えない。それは当然、スピーカーを駆動する力にも影響するわけで、多少重くなったとしても普通のスピーカーに替えてやるだけで、音のクオリティは格段に向上するのだ。

第一ステップはスピーカーのグレードアップ

スピーカー交換を比較的簡単に行うなら、トレードイン、またはカスタムフィットと呼ばれるタイプを選べばいい。これは、純正スピーカーと簡単に入れ替えられるように設計されたタイプ。メーカーのサイトを見れば、対応車種がリストアップされているので、そのリストの中にお乗りのクルマがあれば、スピーカー交換は可能だ。
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アルパインのアルファード/ヴェルファイア専用スピーカー、SXS-69AV(2万5000円/税別)

また一歩すすんで、車種専用スピーカーを用意しているメーカーもある。たとえばアルパインのアルファード/ヴェルファイア用などがそれで、ボルトオン&カプラーオンで、純正スピーカーとの交換が簡単にできる。輸入車の場合、トレードインスピーカーの対応車種は少ないが、その中で比較的多いのがBMW。3シリーズを中心に、海外のオーディオブランドがトレードインスピーカーをラインナップしていたりする。フランスのオーディオメーカー、フォーカルはプジョー用、VW用もラインナップし、丁寧に交換手順をYouTubeで公開したりもしている。
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フォーカルIF-BMW-S(5万4000円)はBMW1/3/X1シリーズにフィット


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