サウンド向上には厳しい最近のクルマ事情
純正カーオーディオ(ナビ)の多くはこれまで、DINサイズという統一規格に基づいて設計されていた。だから純正オーディオ(ナビ)を外して、高音質な市販モデルに入れ替えることも、比較的容易にできた。しかし今は、輸入車や高級車を中心にDINサイズではない純正オーディオ(ナビ)を採用したクルマが増えている。マツダの新型アクセラなども、コンソールにDINサイズのスペースは見当たらない。ましてや先日、アップルがCarPlayを発表し、今後はコンソールのタブレット化がどんどん進んでいきそうな気配。となると、純正オーディオ(ナビ)を市販品に入れ替えてグレードアップを図るのが難しくなること必至だ。マツダ・アクセラのコンソール。DINサイズのスペースはない
第一ステップはスピーカーのグレードアップ
スピーカー交換を比較的簡単に行うなら、トレードイン、またはカスタムフィットと呼ばれるタイプを選べばいい。これは、純正スピーカーと簡単に入れ替えられるように設計されたタイプ。メーカーのサイトを見れば、対応車種がリストアップされているので、そのリストの中にお乗りのクルマがあれば、スピーカー交換は可能だ。また一歩すすんで、車種専用スピーカーを用意しているメーカーもある。たとえばアルパインのアルファード/ヴェルファイア用などがそれで、ボルトオン&カプラーオンで、純正スピーカーとの交換が簡単にできる。輸入車の場合、トレードインスピーカーの対応車種は少ないが、その中で比較的多いのがBMW。3シリーズを中心に、海外のオーディオブランドがトレードインスピーカーをラインナップしていたりする。フランスのオーディオメーカー、フォーカルはプジョー用、VW用もラインナップし、丁寧に交換手順をYouTubeで公開したりもしている。