鐘つき通りをぶらり
時の鐘がある通りの名を「鐘つき通り」といいます。ここは小さくて個性的なお店が立ち並ぶおもしろい通り。気楽に入れる庶民的なお店ばかりで、ぶらりと散歩するにはとても楽しいところです。いくつかご紹介していきましょう。
福呂屋で河越茶をどうぞ
時の鐘となりにある「福呂屋」は、明治8年創業の老舗和菓子店。1階では和菓子やお茶類を販売しています。何席か座れる椅子もあるので、そちらで購入したものを食べることも可能。店先では、煎茶(250円)や抹茶ラテ(400円)などもテイクアウトできて使い勝手がいいです。これらお茶の商品は、「河越茶」を使用しているそうですが、ところで「河越茶」って何でしょうか?
「河越茶」とは、簡単に言うと「狭山茶の起源とされるお茶」のことです。なんでも南北朝時代の武蔵河越は天下の茶所として 人々が名をあげる茶の名園五場の一つだったそうで、この地で採れるお茶は当時「河越茶」と呼ばれていたとのこと。そして近年、旧河越領内茶園で栽培された高品質の茶葉を厳選したものが「河越茶」の名称で復活したのだそうです。
お茶にも歴史があるのですね。私も飲んでみましたが癖がなく、上品なお味でした。お土産用のティーパック(煎茶・ほうじ茶・抹茶入り玄米茶の3種類)も福呂屋店内で販売していて、こちらもおすすめ。
もうひとつこちらのおすすめは「鐘つき最中」。うるち米で作られる最中の皮と北海道産の小豆が間違いのないおいしさで、時の鐘観光のお土産としてどなたにも喜ばれると思いますよ。
2階は茶屋になっていて、あんみつなどの甘味をゆっくり楽しむスペースとなっています。散策の合間、こちらでちょっと一休みしてみるといいのでは。
■福呂屋
住所:埼玉県川越市幸町15-1
TEL:049-222-1103
営業時間:10:00~19:00
定休日:月曜日
アクセス:西武池袋線「本川越」駅より徒歩15分、東武東上線「川越」駅から徒歩20分
地図:Yahoo!地図情報
URL:http://www.fukuroya-kawagoe.com/policy/index.html
行列の出来るおだんご屋 田中屋
福呂屋さんの反対側の「時の鐘」お隣には、行列の絶えないおだんご屋さんがあります。それが「鐘撞堂下 田中屋」。文久元年(1861年)、幕末に創業された老舗店です。メニューは、醤油味のだんご1種類のみ! そして、値段が驚きの1本60円!! おだんごは食べ歩きにもいいですし、店内には数名座れる椅子があるのでそこで食べていかれる人もいます。店内も外観同様歴史を感じさせて、これが江戸の風情なのでしょうか。
奇をてらわない素朴な醤油味のおだんごは、お値段もあいまって大人気。幕末の動乱から生き抜いてきた田中屋のおだんごは、小江戸を代表する庶民の味です。
■鐘撞堂下 田中屋
住所:埼玉県川越市幸町15-10
TEL:049-223-0573
営業時間:10:30~15:00(売切れ次第終了)
まだまだお店めぐり