美観と効率を追求したフルPVルーフの賃貸併用住宅
オーナーの自邸感覚の戸建賃貸併用住宅「フィカーサ エコソレイユ」
屋根と大容量太陽光発電(以下、PV)パネルを一体化しフルPVルーフを独自開発したパナホーム。このフルPVルーフを搭載した戸建「エコ・コルディス」と賃貸「フィカーサ エコソレイユ」が、平成25年度「新エネ大賞」新エネルギー財団会長賞を受賞しましたが、このほど後者の賃貸「フィカーサ エコソレイユ」第一号モデルハウス見学会があり、足を運んできました。賃貸ですが、瀟洒な戸建やテラスハウスにみえる外観が印象的です。
屋根の隅々まで、平均的なPVパネルの2倍(10kW以上)を搭載可能
これまでは屋根にPVを載せると架台などが凹凸し、屋根の美観を損ねがちなデメリットがありましたが、今回の授賞理由にもなったフルPVルーフは、発想を180度転換し、「太陽光発電パネルをそのものを屋根にした」というもの。
反射を減らしてより多くの太陽光をつかみ、暑い夏でもしっかり発電できる、パナソニックの高効率太陽光発電(以下、PV)システムHITを使用し、機能性とデザイン性を追求。PVが屋根のため、屋根の隅々までPVを搭載することが可能。一般的な住宅におけるPVパネル搭載容量が平均4.19kWであるのに対し、約2倍以上(10kW以上)の大容量パネルを載せることができます。
賃貸オーナーは20年で1400万円の売電収入も
明るく開放的なLDKスペース
賃貸オーナーは「再生可能エネルギー固定価格買取制度」を利用すれば、20年間で売電収入約1400万円の収入が見込めるとしており、ローン返済の負担軽減や賃貸経営による収益性アップがかなり見込めます。同社の賃貸におけるPV搭載率は37%、うち66%は10kW超の大容量パネルを搭載しているとか。
一般的に賃貸は戸建よりも建物が広めのため、その分、大容量を載せやすいということもあるでしょう。実際、2013年6月に「フィカーサ エコソレイユ」を発売したところ、この売電収入から換算される高い利回りに魅力を感じて即決するオーナーも増えているとか。
ニオイに敏感な女性居住者のニーズを反映したエアイー付きパントリー
また大容量PVという特長を生かし、オーナーの全収益となる「全量売電型」、発電エネルギーを各入居者に供給し、余殃電力は各入居者が売電できる「入居者利用型」、発電エネルギーを共用部に利用し、余剰電力を売電する「共用電源利用型」、オーナーと入居者で分配して売電できる「入居者利用+部分売電型」の4パターンの売電方法からオーナーは選択できます。
さらに同社では今後増える女性単身者などのニーズを先読みし、2012年より女性の感性・嗜好を研究し商品提案に活かす企業内研究所「ラシーネ研究所」を設立していますが、今回のモデル棟「フィカーサ エコソレイユ」にもその研究調査結果を活かし、女性目線からエコスマートを考えた「スマート・ラシーネ」も随所に提案されています。
限られたスペースでも不在時に部屋干しできるスペースも、女性のニーズを反映
賃貸に住む女性の8割が使わない部屋の照明を消すなどの節電に取り組んでいることから、PVモニタやオール電化、LEDやゆらぎ天井といった「省エネ」提案のほか、肌がきれいに見えるプダーコーナー、ナノイー搭載エアコンやパントリーといった「健康&癒し」提案、部屋干しファンやナノイー発生器「エアイー」を組み込んだ室内などの「家事楽」提案など、生活によりこだわりの深い女性を満足させうる賃貸なら、男性も満足するというッコンセプトで、今後もラシーネ仕様を拡充展開していくそうです。
今後、消費税第二次引上げや2015年1月の相続税改正もあることから、各社さまざまな「戸建+α」が展開されることが予想され、新しい戸建の流れに目が離せません。