戸建の延長のような自宅マンション
マンションの風格をもつ多目的複合型住宅「ベレオ プラス」
日本ではマンションとは、アパートよりも大型の共同住宅(集合住宅)を表す言葉として使われてきており、一般的に構造は鉄筋コンクリート(RC造)のイメージが強い。が、同社のマンションは重量鉄骨造。工場である程度部材を組み立てられるプレハブ工業化住宅の利点を生かし、一般的なRC造中層マンションと比べて、短工期で建ちます。このため、建替え時の仮住まい費用やコスト面でも優位性をもつとのこと。構造の違いを同社はあえて逆手にとった形といえるでしょう。
内廊下式やエレベーターなど、欧米のマンションのイメージを意識
あえてマンションと銘打った理由として、「従来のアパートに多かった外廊下式ではなく、内廊下式や構造の重厚さ、遮音性、耐久性いずれにおいても、マンションと呼ぶにふさわしいレベル」(同社担当者)。そもそも英語のマンションは、海外では富裕層などの豪邸などの意味で用いられることが多く、共同住宅という厳密な意味はなく、イメージに高級感があります。
あくまでオーナーの自宅が主軸
興味深いのは、日本でマンションというと、広い敷地に多くの部屋を擁し、多世帯が同居し、分譲であれば多世帯が所有する「共同住宅」のイメージですが、このマンションはあくまでオーナーの「自宅」的要素が強いところ。従来のマンションイメージにある何十~何百戸の共同住宅ではなく、あくまでオーナーの自宅や子世帯との二世帯空間があったり、趣味の店舗があったり…という「オーナー主軸の居住空間」があって、そこに賃貸や店舗が共存する、いわば「戸建感覚のマンション」であるところです。賃貸イメージ
制限の厳しい都市において、敷地のポテンシャルを最大限に生かし。これまで戸建に多かった自宅や二世帯に加え、賃貸や店舗併用ニーズを汲み取った「注文戸建感覚のマンション」。戸建のゆったり設計、アパートの収益性、イメージとクオイリティの高いマンションの、いわばいいとこ取りをした新しい住宅形態といえるかもしれません。
次は戸建感覚の賃貸事例の見学レポートです。