珈琲は濃さの指定も可能
珈琲豆は宮越屋珈琲から仕入れ、1杯あたりたっぷり25gを用いて丹念に抽出。「濃くても飲みやすくなければ意味がありませんので、すっと喉を通ったあとに残る余韻を大切にしています」
初めての来店なら、深煎りで快い苦みをもつフレンチブレンド、またはまろやかなマイルドブレンド(各650円・おかわり450円)をどうぞ。濃さも「ふつう」以外に「濃いめ」「薄め」を指定できますが、まず最初の1杯はお店のスタンダードを味わうのが基本。
ドリップの秘訣をうかがうと「珈琲豆に負担をかけないこと」と木野さん。
「あくまで自分の感覚ですが、例えばお湯を高いところから注ぐと、粉にショックを与えて雑味が出てしまうし、ドリップの中の対流が壊れると思うんです。ですから、低い位置から優しく注ぎます」
木野さんが好んで訪れていたのは大坊珈琲店とカフェ・バッハでした。
「カフェ・バッハはコーヒーのスタンダートだと思っているんです。自分のコーヒーの味がぶれそうなとき、よくバッハに行って確認していました」
珈琲に合うスイーツとトースト
パティシェの力量を活かしたケーキは、珈琲に合うことを優先し、シンプルなベイクドチーズケーキとガトーショコラの2種類だけ(各500円。ブレンドとセットで950円)。トースト(350円~/ドリンクとセットで750円~)はハムトースト、チーズトースト、フレンチトーストなど、空腹具合に合わせて選ぶことができます。ビジネス街にあるため、お昼どきは食後の1杯、食後の1服を求めるビジネスマンたちが多く来店。昼休みの時間が限られている彼らのために、珈琲はまとめて淹れています。お店本来の落ち着いた空気を楽しみながら、淹れたての珈琲を愉しむなら14時以降の来店をおすすめします。
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