演劇cafe vol.4 福井晶一さんインタビュー！(3ページ目)

『死神の浮力』稽古場ミニリポート&牧田哲也さんコメント

続いては『死神の浮力』稽古場ミニリポートです。 4月某日、午後の暖かい日差しが入るお稽古場に潜入してきました！

本作は”ドラマライブラリー”という出演者が台本を持ちながら動く、朗読とも芝居とも違う新しいスタイルで上演されます。その為、演者の皆さんも台本を持ったままお稽古に参加。（千葉役のふかわりょうさんは生放送の為、この時間は不在）。幼い娘を殺された山野辺(福井晶一)とその妻・美樹(MEGUMI)の許に無礼な方法で取材を申し込む記者たちや、”良心”を持たない青年・本城(牧田哲也)の登場シーンを繰り返し丁寧に作って行く様子はとてもストイック。

本城の登場により、場の空気が一瞬でピリっとします。山野辺夫妻はこの青年に本当に復讐するのか……そして7日間対象の人物を調査し、その人間の生死をジャッジするトボけた死神・千葉は山野辺たちとどう関わっていくのか。ミュージカル、映像、小劇場と様々なフィールドで活躍する俳優たちが立体化するスリリングな世界観を是非劇場で目撃して下さい。

そして、爽やかな笑顔が素敵なD-BOYSの牧田哲也さんにもコメントを頂きました！

牧田
今回僕が演じるのは本城崇という良心を持たない男の役です。最初にお話を頂いた時は自分には合わないんじゃないか、ちょっと違うんじゃないかと思ってしまったんですが、役と向き合う内にこれはかなり面白いと段々楽しめるようになりました。普段はイジられキャラだったりもするんですが、本当は本城のように場を支配して回していきたいという野望も秘かに持っていまして(笑)、自分の中の役に繋がる引き出しを毎日探っている所です。


本城という人間に人として共感できるかと問われたらそれは絶対にNOですよね。だって彼には良心がない訳ですから。でも自分と全く違う人間を演じるという事で客観的にもなれますし、これまで演じてきた明るい好青年とは真逆のキャラクターなので新しい発見も盛り沢山です。ん？僕、本当はこういうキャラクターの方が向いているのかな……なんて(笑顔)。個人的には他の誰とも違う特殊な空気感を舞台上で出せたらいいなと思っています。エンターテイメントとして文句なく面白い作品ですので、是非劇場にいらして下さい！

(4月16日21時追記：本公演に山野辺役で出演予定だった福井晶一さんは体調不良の為降板されました。同役は鈴木省吾さんが代わりに演じます。詳細は公演HP等でご確認下さい。)

ドラマライブラリー 『死神の浮力』
4月22日(火)～28日(月)　本多劇場(下北沢)
脚本・演出：和田憲明
出演：鈴木省吾／ふかわりょう
MEGUMI  牧田哲也  遠藤留奈 鬼頭真也 原慎一

→ 公式HP　(チケット料金、詳しいタイムテーブル等ご確認下さい)