パズドラはアクションパズルとカードバトルの融合
近年のゲーム業界最大のヒットは、アクションパズルのゲームなのです。
アングリーバードが初期のスマートフォン向けゲームアプリ市場において、アクションパズルとの相性の良さを証明したタイトルだと考えると、その後日本でパズドラがヒットした事実は非常に興味深く感じられます。
なぜなら、パズル&ドラゴンは、携帯電話のソーシャルゲームで流行っていたカードバトルタイプのゲームに、アクションパズルを取り入れた作品、と見ることができるからです。
もちろん、パズドラのヒット要因には巧みな運営手法など、様々な要因が考えられますが、ジャンルとして流行っているカードバトル、そしてスマートフォンにマッチしたアクションパズルが融合しているというのは、無視できないポイントではないでしょうか。
スマートフォンにマッチしたパズル
スマートフォンの操作にマッチするように、従来のぷよぷよから大きく変更されています
しかし、パズドラの操作方法はそれとは大きく異なります。画面上に並んだ色とりどりのパズルブロック(ドロップ)、これを指でなぞると次々にブロックの位置が入れ替えられ、入れ替えることによって色を揃えていきます。この、画面を指でグリグリっとなぞって遊ぶ感覚はスマートフォンにとても馴染んでいます。うまくなぞれば意図的に連鎖を組むこともできますが、適当にグリグリしててもそれなりに揃って遊べます。
パズドラのフォロワーで成功していているタイトルにセガの「ぷよぷよクエスト」がありますが、こちらもパズル部分をスマートフォン向けに変えています。本来、落ちてくる「ぷよ」と呼ばれるパズルブロックを積んでいき、色を揃えることで消していくパズルです。1つ消すと、消えた部分の上に乗っかっているぷよが下に落ちていき、下におちることでまた色を揃える、という形で連鎖を目指します。
ぷよぷよクエストでは、上からぷよは落ちてきません。最初から積んであるぷよを指でなぞると、なぞった部分のぷよが消えます。ぷよが消えたことでその上のぷよが下に落ちていきますから、連鎖の要領で色を揃えてぷよを消していく、ということになります。遊んでみると、全く違う操作方法なのに、パズルの思考としては意外なほどぷよぷよです。
アクションパズル、しかも、スマートフォンの操作にマッチしたゲームが流行った、という視点はとても重要です。