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スーパーフォーミュラ、2014年プレビュー(3ページ目)

ニューマシンSF14を投入し、ターボエンジンの採用で新時代を迎えるスーパーフォーミュラについて分かりやすくプレビュー。ドライバー層の厚さも見所のひとつ。国内トップフォーミュラ、史上最強の戦いが始まる。

辻野 ヒロシ

執筆者:辻野 ヒロシ

モータースポーツガイド

F1並みの速さを見せつけるニューマシン

選手層の厚さもさることながら、今年のニューマシン「SF14」はとにかく速い。鈴鹿で開催された初の合同テストでは早くもコースレコードを超えるタイムを連発。さらには25年ほど前のF1タイムに匹敵する1分36秒台を初テストにしてマークするポテンシャルの高さを見せただけに、今年の「スーパーフォーミュラ」は史上最速のスピード領域でのバトルが楽しめる。
SF14

SF14 【写真:トヨタ自動車】

また、エンジンは「SUPER GT」と共通の2L直列4気筒ターボエンジンをトヨタとホンダが供給。先日の記者発表会では初めてエンジンの写真が公開され、新開発された日本製レーシングエンジンの性能向上にも期待がかかる。これまでの自然吸気エンジンとは大きく異なる「小排気量ターボエンジン」に挑戦する2社の技術競争も楽しみな要素のひとつだ。シーズン後半にSF14はどこまで速くなっていくのだろうか?

注目のオーバーテイクシステム

記者発表会では昨年までのマシン「SF13」に搭載されていたオーバーテイクシステムが「SF14」にも搭載される事が発表された。しかし、ボタンを押すと一定時間エンジンの回転数が上がり追い抜きを促すものではなく、「SF14」のものは日本独自開発の「燃料流量リストリクター」を使用するものになる。ボタンを押すと「20秒間に渡って燃料流量が増え、エンジン性能が5%あがる」というもの。昨年同様にドライバーはレース中に5回使用することができ、さらにマシンにはファンが何回使用したかを視認できるオーバーテイクランプも搭載される事が発表された。

 富士も2レース制に。激しいレースに期待!

スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラ

今シーズンは全7戦で開催される「全日本選手権スーパーフォーミュラ」。そのうち、第2戦(富士)、第7戦(鈴鹿)は2レース制が敷かれ、全9レースが開催されることになった。最終戦には80年代のF2ファンには懐かしい「JAF鈴鹿グランプリ」の名称が付けられることになっており、かつて人気の高かった国内トップフォーミュラの復権に向けて「スーパーフォーミュラ」は楽しみな第一歩を踏み出したと言える。

ただ、2回行われた事前テストではトヨタエンジン勢が優勢なタイムが記録されており、シリーズ全体を通したファンの興味獲得にはホンダ勢の巻き返しが必須となる。

開幕戦の開催は4月12日、13日の鈴鹿サーキット。驚きのスピード領域で展開される国内最高峰のフォーミュラカーレース「スーパーフォーミュラ」の歴史的シーズンがいよいよ始まる。

【公式サイト】
SUPER FORMULA
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