意識しないで機械的に積み立てるのがイチバン!
積み立てと聞くと、地味でコツコツとやっていくイメージがあるかもしれません。でも残念ながら、一気に100万円貯められる裏技はありません。最初の100万円も「積み立て」の1000円、1万円から始まります。積み立ては確かに地味でコツコツと辛抱が必要ですが、今は一度決めてしまえば自動的にお金が貯まるシステムがたくさんあります。預貯金だけではなく、投資商品でも積み立てシステムが数多くあります。システムの良さは、毎月の貯蓄や投資を意識しなくてもいい、という点です。つまり、収入から確実に貯蓄と投資に回し、残ったお金で生活できれば、貯蓄がない!なかなかお金が増えない!という不安や悩みから解放されるのです。
お金のことを考えるのが面倒くさい、管理をするのが苦手という人こそ、積立貯蓄を活用すべきです。
どんな貯蓄目的でも「積み立て」から始まる
貯蓄の目的の主なものは、子どもの教育費、住宅取得の頭金、いざというときのため、そして老後資金。いずれも大事な目的で、それをひとつずつクリアしていかなければいけません。これからの時代は、一つずつではなく、時期が重なるライフプランの人も多いはず。そうなると目的ごとに貯蓄を振り分けていくことになります。この時に生きてくるのが「積み立て」です。子どもの教育費なら「学資保険やこども保険」。これも毎月の保険料で積み立てをするということ。住宅取得の頭金なら、「財形住宅貯蓄」。勤務先が制度を導入していれば、会社の給料から天引きされるので、確実に貯まります。老後資金なら、実際に必要になるまで時間があるので、個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)や、つみたてNISAなどを使った「投資の積み立て」という選択もでてきます。
このように、どんな貯蓄の目的であっても、「積み立て」が基本となり、資産を積み上げていくことができるのです。
目的にあった自動積立システムを利用する
積み立てで間違えていけないのは、目的に合ったシステムかどうかという点です。
たとえば、あと3年後に住宅購入を考えている人が投資の積み立てをしてはダメ。3年後に万が一損失が出ていたら、希望する住宅を購入できなくなるかもしれません。物件のランクを落とすことも検討しなくてはいけません。これではせっかくの積み立ても生きてきません。子どもの教育費も同じ。投資の積み立てをして運用に失敗となった場合、子どもの夢さえも失わせてしまいます。
こうした、近い将来、確実に使うお金は、預貯金など元本が確保されている、満期時の受取額が確定しているマネー商品のシステムを利用しましょう。
一方で、実際に使うのが30年後、40年後の老後資金を、限りなくゼロに近い金利の預貯金で積み立てても元本の積み上げにしかなりません。投資の積み立てを早いうちから組み込んでおく必要があるのです。
よく、投資は100万円、300万円と、ある程度まとまった貯蓄ができてから始めるべきと言われますが、積み立て投資は毎月100円、1000円と少額からできるものです(毎月100円からOK!最新・投資信託の積み立てとは)。確実に貯めたい貯蓄と同時に始めていいのです。これが30年後、40年後には、預貯金だけでは得られない果実を得るための唯一の方策と言えるかもしれません。
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