日本初のXディビジョン王者・真田聖也
日本人初の王者としてTNAデビュー
メジャーリーグではニューヨーク・ヤンキースの田中将大、サッカーではセリエA・ACミランの本田圭佑…と、日本の若いアスリートが世界を舞台に活躍していますが、プロレスで注目すべき存在はW-1の真田聖也です。真田は3月2日の両国国技館におけるW-1とアメリカTNAの対抗戦でオースチン・エイリースを破って日本人レスラーとして初のTNA・Xディビジョン王者になったのです。この試合はペイパービュー中継によって世界140ヵ国に流れました。アメリカのプロレスというと最大手はWWFですが、TNAは2002年6月に旗揚げしてテレビを主体として展開し、ペイパービュー大会を世界に発信している団体です。Xディビジョン王座はTNAの象徴的なタイトルとされ、真田は第65代王者になりました。王者になった真田はすぐさま渡米して3月9日のフロリダ州マイアミにおけるペイバービュー大会『ロックダウン』に出場して米マットではリビング・レジェンドとなっているグレート・ムタ(武藤敬司の化身)、W-1の新鋭・中上靖文とトリオを結成してクリス・セイビン、クリストファー・ダニエルズ、カザリアンと対戦。ダニエルズにラウンディング・ボディプレスで勝利してTNA初登場を勝利で飾りました。
その4日後にはメキシコ人レスラーのティグレ・ウノと組んでノンタイトルマッチでTNA世界タッグ王者のザ・ブローマンズ(ロビー・E&ジェシー・ゴッダーズ)に快勝。その実績からザ・ウルブス(デイビー・リチャーズ&エディ・エドワース)を加えた3ウェイマッチで正式に世界タッグに挑戦しましたが、残念ながら王座奪取はなりませんでした。
3月22日には日本に戻って後楽園ホールで吉岡世起の挑戦を退けてXディビジョン王座初防衛に成功、30日の埼玉・蓮田大会出場後に再び渡米してTNAのサーキットに入るというハードな生活が待っています。