接着待ち時間を除けば15分で完成!!
接着剤を塗ってもう1枚の合板をクランプで固定します。板厚が2倍の24ミリとなって、なんとなくバランスもよくなったような気もします。クランプは2個組みで100円ショップで買っていたものです。クランプの間には端材を差し込みます。端材はこんなときにとても役に立ちますので大切にしましょう。今回の板もホームセンターで仕入れた端材を使っていますが、ホームセンターの端材コーナーは「宝の山」。「ビニール袋に詰め放題200円」といった店もありますし、思わぬ高級銘木に出くわすこともあります。私も、小さな黒檀(エボニー)材を80円で買ったことがあります。何かに使うというわけではないのですが……。上は長めの皿ネジで天板を止めつけたところですが釘うちでもオッケー。またゴリラグルーを塗ります。これは木工用白ボンドで構いません。下はしつこくクランプ止めしているところ。こんなとき、端材が役に立ちます!
できあがり。2つ作ってみました。天板だけ流行りのグリーン系に塗ったり、全体をカフェ風のアンバーな茶系のオイルステインで仕上げてもよさそうです。今回は四角い座面にしましたが、角をジグソーで丸く切り取ってもいいですし、直径350ミリくらいの円形の天板もスツールらしくてカワイイでしょう。
変化するホームセンターの材料構成
超簡易に作った「サイドテーブルにもなるスツール」。これは実験ですが2×4材に代表される建築構造用の材料は安価でDIY素材として、さまざまな可能性があると、ますます感じました。カンタンにできたので少し遊んでみました。左は完成した座面にカラフルな硬質ウレタンチップ300ミリ角を載せてみたもの。座りやすいです。合板の断面はバームクーヘンのようですね。中央は2脚を重ねて棚にしてみたところ。この場合は連結部を金物で補強した方がいいでしょう。下部にも板を貼ってキャスターを付ければキッチン・ワゴンも作れそう。右は400ミリの脚に900ミリ幅の合板を載てセンターテーブル風にしてみました。サイズを変えれば、いろんな可能性がありそうです。
そして、近頃ホームセンターでは針葉樹だけでなく、ビーチ(ブナ)、アッシュ(タモ)、チェリー(サクラ)といった広葉樹無垢材も比較的安価に売られるようになってきました。これはDIYが本格化してきたためかもしれません。こうした本格的な家具に使われていた材料が入手しやすくなったのはうれしいですが、広葉樹は堅木で扱いが難しいもの。こうなると日曜大工の気軽さを離れて行くような気もします。
ですが、店側も直線だけでなく、斜め、円形、自由曲線カット、穴あけなどに対応しているところも増えてきているので、難しいところはプロに任せて、後は「ドライバーさえあればネジで組み立てるだけ」ということも可能。先に加工をプロにやってもらうという、建築で言う「プレカット」的な方向にDIYの世界も向かっているようにも思えます。自分スタイルの家具をDIYする環境が整ってきた状況をおおいに利用して、自分で納得できるインテリアを目指してDIYを自由に楽しみましょう!