旦那さんへの感謝の気持ちは、自分が思うより相手に伝わっていない
夫に愛される妻のひと工夫とは?
少し前になりますが、2011年に、ベターライフ&ワーク研究所が、「夫婦の間のねぎらい」に関する調査結果を発表しました。これは全国の20代から40代の既婚男女1200名に、パートナーへのねぎらいの方法や愛情表現の仕方などを訪ねたもの。
興味深かったのは、「夫に愛情を伝えたり、ねぎらったりしているか」という質問で、妻と夫の意識が大きく違っていた点です。妻の80.7%が、日頃から夫に対し愛情を伝えたり、「ねぎらったりしている」と回答しているのに対し、夫の54.5%が、今以上に、愛情やねぎらいの表現をして欲しいと考えていました。
つまり、妻が思っている以上に、夫へのねぎらいや感謝の気持ちは伝わっていないのです。このギャップが夫婦間に相手への不満を生む原因となっているのかもしれません。
それでは、だんな様にしっかり伝わるように、パートナーをねぎらい、いたわる気持ち、思いやりの気持ちを伝えるにはどうしたらいいのでしょうか? 夫婦仲良好の妻の皆さまに、実際に実行している夫癒しテクやねぎらい技などの感謝を伝える方法を伺ってみました。夫に愛される妻のちょっとした工夫を一緒に学んでみましょう。
旦那さんに感謝を伝える癒やしテク1:豊かな言葉がけ
ねぎらい、感謝の気持ちを言葉にして伝えてみて
効果的な声掛けは、もっとも簡単にできる癒し技です。「愛してる」「好き」のような愛情表現よりもいたわり、ねぎらい、感謝の気持ちを伝える言葉が、だんな様を癒すには有効です。
- 「いつもありがとう」
- 「おつかれさま」
- 「あなたのおかげだわ」
- 「無理しないでね」
など、短い言葉でいいので、いろいろ使い分けができると効果的です。
口頭での声掛けだけでなく、目で見る文字の声掛けも効果があります、メールやチャットと言ったデジタルな手段だけでなく、お弁当に小さなメッセージのメモをしのばせるなど、あえてアナログな方法で小さなサプライズを演出してみるのもおすすめです。
旦那さんに感謝を伝える癒やしテク2:食事の際のスペシャルサービス
晩酌を、ときには高級感のあるものにしてみるのもあり
その昔、昭和の初期、戦前ぐらいまでは父親は一家の長として家の中で特別扱いされていました。食事のときでも父親が箸をつけるまで、だれも食べ始めることはできなかったり、父親だけおかずが一品多い、などということも当たり前でした。
今でこそ家族のなかで父親だけを特別扱い、というのはあまり見かけません。だからこそあえて夫を特別扱いすることで、だんな様への愛情や感謝の気持ち明確に伝えることができます。
たとえば、お酒を飲まれるだんなさまなら、時には晩酌を発泡酒からプレミアムビールのような、ちょっと高級感のある商品に変えてみます。すると、それだけで「スペシャル感」「相手への感謝」が演出できます。
そのほかにはおつまみになるような小鉢のおかずをだんな様だけに一品追加することなども、インパクトのある方法です。甘党のだんな様なら、ちょっとしたミニケーキや和菓子など、食後のスイーツがあるのも喜ばれます。
また、これから暑くなる時期には、よく冷やしたミニタオルをお絞りとして食卓にセットしておくのもおすすめ。仕事から疲れて帰ってきただんな様への癒し効果は抜群、できる妻の気遣いにだんな様もきっと感激されるでしょう。
旦那さんに感謝を伝える癒やしテク3:毎日の送迎
慌ただしい朝でも、少し手を止めて、見送りを
皆様は、だんな様が朝仕事に出かける時、玄関まで見送っていますか? まさか、「自分はまだ布団の中」という方はあまりいらっしゃらないでしょうが、洗濯や弁当作りなど、台所で忙しく作業をしていて、それどころではない、という方も多いかもしれません。
忙しい朝の時間かもしれませんが、ちょっと手を止めて、玄関までだんな様を見送ること。これも感謝やねぎらいをスマートに伝える手段です。
「長期の旅行や出張ならともかく、毎日の出勤程度で大げさな……」と思う方もいらっしゃるかも知れません。しかし、寒い朝、雨の朝、遅くまで残業した翌朝など、「会社に行きたくないなあ」とだんな様が思うような時、妻が見送ってくれるということは「ありがとう。がんばって」というエールをもらうのと同じです。
「行ってらっしゃい」のことばに添えて、そっと肩や背中に手を触れたり、あるいはハイタッチやハグなどのスキンシップがあれば、そのねぎらい効果は一層高まります。「よし、家族のために頑張ってくるぞ!」と思わせることができれば、妻としては送り出し成功です。
また、だんな様が「ただいまー」と帰ってきたときに、台所から出てきて玄関で出迎える。これも効果があります。よく、ペットが玄関で飼い主の帰りを待っていてくれることに感動する場面がありますが、これは妻でも同じです。
もちろん、妻の場合は玄関でずっと待ってる必要はないですが、声が聞こえたり、インターホンが鳴ったら玄関に向かいましょう。「お疲れ様」の気持ちを込めて、スリッパを出してあげたり、荷物をうけとってあげたりすることで、だんな様の満足感はかなりアップします。
帰ってくることが楽しみになるような家にするテクニックも妻が知っておくべき大事な技の1つですね。
旦那さんに感謝を伝える癒やしテク4:スキンシップ
スキンシップの王道・マッサージ。特に手のマッサージはおすすめ
もともと、手が触れることは相手に心地よい感覚を与えることができます。それが愛する人の手なら、なおさら癒し効果があります。恥ずかしがらずに、妻の方からスキンシップをどんどん仕掛けましょう。
ただし、今までスキンシップがあまりなかったカップルの場合、最初からキスやハグ等濃厚なスキンシップを仕掛けるのは避けましょう。相手が引いてしまう可能性があるからです。まずは、あまりセクシーでなく、軽いさわやかなスキンシップから始めましょう。
例えば、前述のような送迎のタイミングで肩や背中に触れたり、ハイタッチしたりなどは自然で、さわやかな印象です。
また髪を撫でてあげる、というスキンシップも、かつて母親から受けた経験を呼び起こし、多くの方が童心にかえってリラックスできる効果があります。そこで、朝だんな様を起こす際に、単に声をかけたり、布団を引っ張ったりするだけでなく、相手の髪や頭を優しくなでて起こしてあげると、それだけで穏やかで幸せな目覚めをもたらすことができます。
スキンシップの王道、マッサージももちろん有効です。お風呂あがりに肩や首をもんだり叩いたりしてあげるのもいいですが、おすすめは手のマッサージ。手は足の裏と同様たくさんのツボが集まっており、正しくハンドマッサージができれば、体のあちこちの不調にも役立ちます。
また、何よりも一緒にソファーに座って、相手の手を取りマッサージしながら、相手の目を覗き込んだり、おしゃべりをしたりできますので、愛情を深めるためにもとても有効です。ぜひ、いくつかの手のツボを覚えて、実施していただきたいおすすめテクニックです。
また、男性の甘えん坊欲求を満足させる技としては、「ひざまくら」も有効です。古臭いようですがあります。「ひざまくらで耳掃除してもらう」と言う風俗もあるくらいですから、多くの男性にとって「ひざまくら」は大変魅力的なものであるということは間違いありません。わざわざ畳の上に正座をしなくても、ソファーに座りながら腿の上に寝転んだだんな様の頭を載せてあげるような形でもOK。
相手が甘えたいときには思いっきり甘えさせてあげるのも癒しテクの一つです。
旦那さんに感謝を伝える癒やしテク5:香りの技
浴室内にアロマキャンドルをともすと、ロマンチックな雰囲気に
リラックスのためにアロマの力を使うことはもはや常識かと思います。人は香りを嗅ぐと香りの成分が鼻の粘膜に付着し、電気信号に置き換えられて脳に伝えられます。このとき最初に伝達される脳の部分が快・不快などの情動に関わるところ。香りが人の気持ちにダイレクトに作用するのは、そんな理由があるからかもしれません。
香りを上手に利用した癒しテクニックもぜひマネしたい技のひとつ。アロマディフューザーなどで好みの香りを部屋に満たしたり、アイロンに数滴たらして洗濯物を香らせるなど、様々な方法がありますが、なかでも癒し効果が高いのはお風呂での活用です。
浴槽のお湯にアロマを数滴たらしたり、好みの入浴剤で香りをつけるのもいいですが、そのほかには浴室内にアロマキャンドルをともすのもおすすめです。火の扱いに注意する必要はありますが、照明を落としてキャンドルの光だけに照らされた浴室はぐっとロマンチックな雰囲気に。素敵な香りの効果もあって、気分はリゾートのバスルーム!? キャンドルの光の揺らぎ効果にも癒し効果がありますので、さらに癒される空間になるでしょう。
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いかがでしたか? 旦那様へ感謝の気持ちの伝え方には、なにもサプライズやプレゼントなど大がかりなことが必要というわけではないのです。日常の小さな工夫で、愛情や感謝の気持ちを伝え、パートナーを癒すことができます。ぜひできることから実行してみてくださいね。
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