ダウンする前にセルフチェック! 疲労の溜め込み度
疲労を解消できずに過ごしているケースも少なくありません
疲労の自覚がある人も無い人も、お疲れ状態が体に表れている場合があります。気が張りつめていて、心身に負担をかけ過ぎていることにも気づかずにいると、後で大きく体調を崩すことにもなりかねません。
体のあちこちに緊張を起こす疲労
疲労といっても、久しぶりに体を動かして疲れた、といった肉体的な疲労と、人前でプレゼンをするときなどの精神的な緊張による疲労があります。何が原因で疲労しているかにより、疲労の回復の速さや程度にも違いが出てきます。ですが、体に表れる疲労のサインは、肉体的疲労、精神的緊張のいずれによっても、体の部分的な筋肉の過緊張としてみられるケースが多いです。すると、姿勢的な変化が表れ、疲労していない時であれば、どうということのない動きまでしにくくなったりもするのです。そこで、自身の疲労を知るカラダのサインをチェックして、疲労を癒すことができるよう早めに対処しましょう。
疲労度チェック1. 肩甲骨が壁から浮かずにつくか
背中を壁にくっつけてみる、という簡単なチェックをご紹介しましょう。簡単な動作ですが、日常的に行っている人はあまりいないと思います。心身の疲労が姿勢保持に関係する筋肉への影響を及ぼすと、肩甲骨の位置が変化していくことがあります。理想的な肩甲骨の位置は、床に対して垂直(90度くらい)ですが、疲労がたまっていくと、壁に背中をつけて立った時に、肩甲骨が浮いた状態になります。顔は正面に向け、軽く顎をひきます
胸部の筋肉の緊張も強まっている可能性が高いです
【ちょこっと簡単エクササイズ】
すくめた両肩に後頭部をつけるイメージです
腰をまるめないようにご注意ください
疲労度チェック2. 顔を上に向けて不快感はないか
特に精神的な緊張が強かった場合、顔の筋肉や頭部、首の筋肉が過剰に硬くなってしまうことがあります。精神的な緊張による疲労をひきずってしまうと、頭部を支えたり、頭を動かしたりする動きが小さくなり、頸椎の関節へ負荷がかかることがあります。上を向いた時にふらつく人、気持ち悪くなる人は中止してください
勢いをつけてストレッチをすると痛めるため、特に首の場合は注意が必要です
ゆっくりと下を向きます。ゆっくりと動かし、首の後面が気持ちよく伸びたところで5~10秒間止めましょう。顔を上げて、再度ゆっくりと下を向き、ストレッチを数回繰り返します。真下ではなく、斜め右下、斜め左下を向いてのストレッチも有効です。
疲労度チェック3. つま先立ちをつらく感じないか
つま先立ちは簡単な動作ですが、不安定さが実感できる結果になる人も多いです
つま先立ちでのキープができず、すぐにカカトが床についてしまったり、その場で静止できずにフラフラしたりする場合は、疲労がたまっているサインです。約10秒つま先立ちでキープしてみましょう。
腰痛の人や腰に不具合がある人は、カカト立ちは難しく感じるかもしれません
つま先立ちで5~10秒間キープした後に、つま先を上げてかかとで立ちます。このとき、ふくらはぎが軽く伸ばされた感覚が得られたところで、5~10秒間キープしてストレッチします。カカト立ちでふらつく人は、壁などにつかまりながら行います。
疲労度チェック4. 脚を上げたときに重く感じないか
左右の脚を交互に挙げて確認しましょう
腰が重いと感じた時にも有効なエクササイズです
背骨の土台をしっかりさせるべく、骨盤の歪み調整にも役立つエクササイズです。両膝を軽く曲げた状態で、お尻を浮かせます。お腹のラインがなるべく真っ直ぐになるくらい、お尻を浮かせることができると良いです。10秒間キープしましょう。
終わったらいったん脱力して、再度お尻を浮かせましょう。数回繰り返し行い、骨盤周りの筋肉をリラックスさせます。