ピント合わせはフォーカスロックを確認してから
フォーカスポイントの色が変わってピント合わせができているか確認することが大事。写真はフォーカスポイントが赤色でピントが合ってない場合。
オートフォーカスでピント合わせをする場合、ファインダーまたは液晶画面にピント合わせをする場所が四角い枠で表示されます。この枠をフォーカスポイントと呼びます。
このフォーカスポイントはピントが合うと枠の色が変化するようになっています。機種により違いはありますが、ピント合わせをする前は白枠だったのが、シャッターを半押ししてピントが合えば緑色、ピントが合ってない場合は赤色などに変わります。
シャッターを切る前には、このフォーカスポイントの見てピントが確実にあっていることを確認してますか?
オートフォーカスを使っているから自動的にピントが合うはずだからと早合点してしまうとそれはピンぼけ写真を作ってしまう原因になります。毎回、シャッターを半押ししてピント合わせをしたならば、フォーカスポイントの色がピントが合ったことを示す色に変わったことを確認する習慣をつけたいものです。
オートフォーカスを使ってもピント合わせが出来ない場合がいくつかあります。各機種、レンズには最も短い距離でピント合わせができる距離が設定されています。これを最短撮影距離と呼びます。この最短撮影距離より手前にある被写体にはピントが合いません。
もしなかなかピント合わせが出来ないという場合は、使っているレンズの最短撮影距離を調べてみることです。カメラやレンズの取扱説明書に明記されています。
オートフォーカスの機能がピント合わせを苦手とする場面もあります。被写体の前に格子のようなものがある場合はオートフォーカスでも被写体の場所を迷うことがあります。手前の格子の部分も被写体ととらえてしまうことが原因です。
動く被写体を追尾するオートフォーカス機能も進化して便利にはなってきてますが、オートフォーカスといえど、万能ではないということです。
マニュアルフォーカスも利用するのが上達のコツ
オートフォーカスだけではなく、マニュアルフォーカスも使うことがピント合わせの上達のコツ。
常にオートフォーカスを使って撮影していて、失敗することがあるならマニュアルフォーカスも利用するとピント合わせはより使いやすくなります。ただしコンパクトデジタルカメラではマニュアルフォーカス機能がある機種は限られます。
マニュアルフォーカスは、交換レンズではピントリングを回して、レンズと一体型カメラではダイヤル部分を回して手動にてピントをあわせることを指します。
マニュアルフォーカスであれば、ピントの合わせたい箇所にフォーカスを自由に作ることが出来ます。オートフォーカスでは被写体の位置を迷う格子があるような場面でもマニュアルフォーカスを使えば、ピント合わせはしやすくなります。
状況に応じてマニュアルフォーカスも利用するのがピント合わせの失敗を少なくするコツです。
マニュアルフォーカスでピントを合わせる場合は、レンズから被写体までの距離をつかんでおくのがポイント。被写体までの距離が変わらなければピントは合ったままの状態を維持できます。これを応用すれば、被写体までの距離を利用してピント合わせをすることも可能なわけです。
ピント合わせはオートフォーカスに頼りきってしまうのではなく、自分でコントロールできるようになることが撮りたいものを撮れるようになるファーストステップと言えるかもしれません。
【スローな写真講座】
第1回なにを撮りますか?
第2回どこを撮りますか?
第3回光を意識してますか?
第4回準備は出来てますか?
第5回動きを意識してますか?