不動産売買の法律・制度/不動産売買ワンポイントアドバイス

大通り沿いの家

大通りや幹線道路沿いの家を購入するときには、騒音対策を確認することはもちろんですが、それ以外に欠かせない大切なポイントがあります。大通りがどのような場所に造られやすいのかを考えれば想像できるかもしれませんが、それは何かを知っておきましょう。

執筆者:平野 雅之

【不動産売買ワンポイントアドバイス No.036】

幹線道路

大通り沿いの家のときに確認するべきことは……?


多くの車が行き交う大通りや幹線道路沿いは、マンションやビルが立ち並んでいることが多いものの、一戸建て住宅もかなり存在しています。閑静な住宅街がよいとは思いつつ、さまざまな理由で大通り沿いの家を選ぶこともあるでしょう。

そのとき、ほとんどの人は車などの騒音を気にします。他人から言われなくても、防音対策がどうなっているのかは確認するでしょう。大通りに面した窓だけでなく、家の側面や裏側の開口部へ回り込む音に対しても配慮がされていればあまり問題はありません。

「音は慣れるから大丈夫」と言う人もいますが、しっかりとした防音対策がされていることは大切です。また、以前よりは改善されてきたとはいえ、排ガスや砂ぼこりについても注意しておきたいものです。

その一方で、大通りや幹線通り沿いの家のときに、忘れてはいけないのが地盤強度のチェックです。小高い丘の固い地盤を切り開いて造られたような大通りもありますが、広い道路は周辺よりも低い土地に造られていることが少なくありません。昔の川沿いや、かつての海岸線だという場合も多いでしょう。

低い土地であるということは、一帯が昔から水が集まりやすく弱い地盤の土地である可能性も考えなければなりません。地盤が弱ければ、トラックやバスなど大型車両が通るたびに振動したり、地震の際には周辺地域よりも揺れが大きくなったります。

大通りの歩道部分にしばらく立っていると、足の裏から小刻みな振動を感じることもあるでしょう。物件の並びに喫茶店などがあれば、ぜひ立ち寄ってしばらく時間を過ごし、実際の振動の様子を体感してみることもお勧めです。

また、地盤が弱い場合には、大通りの交差点の角などに道路の傷みが早く表れやすくなるため、物件近くの交差点の舗装の状態などもよく観察するようにします。

地盤の弱さが疑われるときには、地盤の調査や住宅の基礎対策を、より入念に行なうようにしなければなりません。中古住宅の場合には、専門家による建物診断を受けるなど、購入を決める前にしっかりとチェックすることを考えましょう。


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バス便、バス通り
川沿いの家


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