成長株投資は「おいしい」?
長期スタンスで臨む成長株投資ですが、気がついたら持株数が膨れ上がり、含み益がものすごい金額になってしまうこともあります。なぜそうなるのかというと、株式分割があるからです。株式分割というのは、それまでの1株を1.1株や2株などに分けること。なので、たとえば1株が2株になる分割の場合、それまで1000株持っていた人の株数が2000株に増えます。では株価はというと、仮にそれまで500円だった場合は、250円になり、つまり、株価×発行株式数(これを時価総額といいます)には変化はありません。
ちなみに、株主のメリットとしては、株価が上がってくれば、1000株分のリターンよりも2000株のリターンの方が多いので、利益の面でメリットがあるということ。あとは、単元株数が1000株であれば、2000株に増えたことによって売るタイミングを2回に分けることができるということです。
株を買う側から見ても、株価が安くなることで必要な資金が少なくなるというメリットがあります。ということは、他の銘柄を買うことができる可能性があるので、分散投資も可能となるのです。
株式分割によって、ものすごい資産を手に入れることができた例として出されるのがヤフーです。これまで11回の株式分割を行っているので、上場したときからずっと株を持っていた人は、1株が2048株になっている計算。そして、今も持っていたらいったいいくら手にすることができるのかというと…。
ヤフー自体が成長株で株価が上がったということもありますが、募集価格が70万円で、初値が200万。そのときの1株をずっと持っていたら、今は…。驚きの金額です。
成長株の見つけ方
成長株を見つけるとき、どこに着目するのか?というと、一番の基本は市場だと思います。つまり、どの分野の会社なのか?ということがとても重要で、市場の成長がなければ、おそらくそこに属する企業の成長も難しいのではないかと、私は考えています。それに加えて、世の中の動きにマッチしているのかどうかも、大きなポイントでしょう。ただし、この場合、長期的な視点というよりは1年から2年程度のスパンで考えるようになるとは思います。なぜなら、世の中は常に動いているので、流れが変わったら会社の成長度合いも変わるからです。
たとえばデフレが進んでいる場合、安い売りを強みにしている会社は、当然儲かります。ということは業績もよくなる可能性が高く、それが株価に反映されるので、株を買った人は利益を出すことができきるというわけです。
街中をよく見て、トレンドをいち早く読みとろう。
ただ、何度も言うようですが、トレンドに則した銘柄の場合、長期スタンスというよりは短期スタンスになります。なので、どこで売るのかは前もって決めておく必要はあるでしょう。