子育て

無資格でもできるベビーシッターを見極め利用するには(2ページ目)

ベビーシッター宅での2歳児死亡事件。この報道を見て、驚き、戸惑ったママパパも多かったでしょう。一方的に母親を批判する報道も多くありますが、方や、信頼できるベビーシッターを見分けることなどできるものでしょうか。

高祖 常子

執筆者:高祖 常子

子育てガイド

ファミリーサポートも利用しよう!

ファミリーサポートも、利用してみよう!

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ベビーシッターの行政サービスとして、「ファミリーサポート」があります。ファミリーサポートは、自治体によって利用の仕組みが違います。足立区の場合には、登録した後に子どもの預かりを希望するとファミリーサポートセンター担当者と、預ける親子(利用会員)、預かる人(提供会員)の三者面談があります。その後、利用会員と提供会員が直接やりとりして、必要なとき(平日毎日など、継続ももちろんOK)に預かってもらうことになります。

 

面倒な手続きが、子どもを守ることにもつながる

ファミリーサポートや病児保育などは事前登録が必要ですが、その手続きがあるからこそ、情報を把握することができ、これが危険への抑止力にもなるのです。

このような事前の手配を面倒に感じる方もいるようですが、子どもを預かってくれる相手や場所を知ることができます。面倒な手続きを挟むことで、安全・安心度があがるということも覚えておきましょう。

ベビーシッターでも、同様です。情報はネットで調べるだけでなく、やはり自分の目で相手や場所を見て、確認することが大切です。フリーのベビーシッターでも、とてもすばらしい保育をしてくださっている方もたくさんいますから、親が自分の目で見極めたり、口コミで紹介してもらうなどもいいでしょう。どうしてもそれが無理な場合は、全国保育サービス協会などの団体に属していたり、チェーン展開しているところなど、後ろ盾のあるベビーシッターを選ぶことも一つの方法です。

「子どもの安心・安全」を守るのは親の役目

昔はベビーシッターというような考え方もなく、近所での預かり合いも盛んでした。もちろん保育資格があれば安心ですが、ご近所同士での預かり合いの場合は、保育士資格などは関係ないでしょう。また、保育園や幼稚園でも事故はありますから、保育関係の資格を持っていたからと言って、100%安心安全の保証があると言うことではないでしょう。

最終的に大切だと強調したいのは、子どもを預ける人と預かる人の間に信頼関係があるかどうか、ということです。預けられる子ども自身に、預け先を選択できるわけではありません。

ベビーシッターでも、ファミリーサポートでも、できる限り預ける相手と面談し、預かってくれる施設や部屋を訪問しておくことも大切です。食べ物など気を付けて欲しいこと、お気に入りの遊びなど子どもについての情報も伝えましょう。「会って託す」ということが、預かる側の危険への抑止力にもなると思います。

子どもが親のいない間、安全に安心して過ごせる場所であり、あたたかく過ごしてくれる相手なのか、怖い思いをさせられることはないのか、子どもの側に立って考えましょう。子どもの安心・安全を見極めて守るのは、親の役目です。
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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