乗ってみたら、けっこう魅力的だった新型スカイライン

スカイライン

新型スカイライン

ボディが大きくなり価格も449万円以上と、大きく高価になったスカイラインは、日産自ら「売れないでしょ」と諦め、月販目標わずか200台にしてきた。この台数だと宣伝する予算も確保出来ないため、大半の人はスカイラインのモデルチェンジさえ認知していない。しかし! スカイラインに興味を示すユーザーは少なくなかった。

何とすでに25ヶ月分に相当する5000台のオーダーの受けており、日産も驚いているそうな。ガイドも当初「売れないだろう」と思っていたけれど、先日行われた試乗会で実車に乗って「あらら?」。けっこう魅力的なクルマなのだ。449万円という価格も、BMWの3シリーズやベンツCクラスを考えれば決して高くない。果たして?

ライバルを大人気車種である320dとしておこう。ミリ波レーダーの自動ブレーキや追従クルーズコントロール、ナビまで標準装備して482万円。パワーユニットは必要にして十分なパワーを持つ184馬力の2リッター4気筒ターボディーゼルだ。このクルマの魅力に勝てる日本車は存在しないため、素晴らしく売れている。

参考までに書いておくと、輸入車の好調な売れ行きは、欲しいと思える日本車が少ないためだと考える。特に「事故を起こさない技術」で大きく遅れをとってしまった。間もなくフルモデルチェンジする安全装備満載の新型ベンツCクラスは500万円程度の価格設定になるだろうけれど、すでに問い合わせは多いという。

ついに安全技術で世界と勝負できる日本車が出てきた!

スカイライン

新型スカイライン

脱線した。スカイラインである。449万円のベーシックグレードは安全装備が付いていないため忘れて良い。買うなら483万円の『タイプP』だ。このグレード、世界一の安全技術を投入した最新のベンツとBMW3シリーズの中間くらいの存在。いや、停止している車両を感知して急ブレーキ掛ける機能は、世界一と言える。

なんせ60km/hから止まれるという。ベンツもスバルの新世代アイサイトも50km/h。その他は30km/hです。それだけじゃない。緩いカーブの区間に限り、連続してハンドル操作をしてくれる車線逸脱防止支援システムも付く。つまり運転手は「いつでもブレーキとハンドルを操作する心構えをしていればOK」なのだった。

こらもうロングドライブの相棒としちゃ素晴らしい! 私の歳になると、いつ心臓が止まったりするか解らない。その際、他人に迷惑を掛けないで済むと思うと(居眠りはしない、というか自分でコントロール出来ます)、スカイラインのような装置は何より有り難い。やっとドイツ車と勝負出来る安全技術が日本車にも出てきた。

絶対的な動力性能はシステム出力(エンジンとモーターを合わせた時の最大出力)364馬力。320dを圧倒するばかりか、705万円の『アクティブハイブリッド3』(3シリーズのハイブリッド)の340馬力も凌ぐ。実用燃費はアクティブハイブリッド3と同等。ディーゼルエンジンの320dには負けるものの、十分な燃費だと思う。

大きいと言われるボディサイズも、全幅は1820mm。3シリーズの1800mmより少し広いだけ。ハンドルを握ると案外気にならない。そうそう。364馬力も必要ないと言う人のため、2リッター4気筒ターボも追加されるという。400万円くらいで安全装備がフルに付いてくれば、相当魅力的なクルマになるだろう。

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