金沢の観光・旅行/金沢の基本情報

はじめての金沢観光 おすすめモデルコース決定版!

北陸新幹線開業で首都圏から日帰り圏内になった金沢。金沢は兼六園や近江町市場、金沢21世紀美術館などの人気観光スポットが中心部にまとまっている観光しやすい街ですが、今回は初めて金沢を訪れる人でも効率よく回れるモデルコースをご紹介します 。

吉田 薫

執筆者:吉田 薫

金沢ガイド

公共交通機関を上手く利用するのがコツ!
1日で金沢の観光スポットを回るモデルコースをご紹介

城下まち金沢周遊バス

金沢三文豪にちなんで「鏡花」「秋声」「犀星」と名付けられている城下まち金沢周遊バス ※写真提供:金沢市


北陸新幹線開業以来、注目を集めている金沢。主な観光名所が中心部に集中している上、城下まち金沢周遊バス(1日乗車券500円、金沢駅で入手可)、兼六園シャトルまちバス(土日祝日のみ運行)、ライトアップバス(土曜日19:00~運行)などの観光バスが多数走っているので、上手く利用すれば効率よく観光できます。

金沢ショッピングライナー「まちバス」

土日祝日のみ運行する金沢駅と市内中心部を繋ぐショッピングライナー「まちバス」 ※写真提供:金沢市


またレンタサイクルサービスも充実しているので、天気がいい日はまさに自分の足で巡る観光も!今回は公共交通機関を上手く活用しながら周れる、金沢観光初心者向けにここだけは外せないという鉄板ルートをご紹介します。


金沢駅に降り立ったら、まずは野町・寺町エリアへ

外観@妙立寺(忍者寺)

外観はごく普通のお寺ですが、内部は1度入ったら2度と出られないと言われるほど入り組んでます。※写真提供:妙立寺


金沢駅兼六園口バスターミナルから北鉄バスもしくは城下まち金沢周遊バスで15分(200円)、広小路で下車します。ここは“忍者寺”の愛称で親しまれている「妙立寺」や金沢三茶屋街の1つ「にし茶屋街」があり、絶対に外せないエリア。

仕掛け賽銭箱@妙立寺(忍者寺)

本堂正面に埋め込まれている落とし穴としても利用可能な仕掛け賽銭箱。※写真提供:妙立寺

妙立寺は内部に隠し部屋や隠し階段、落とし穴など多くの仕掛けやカラクリが施されている非常にユニークなお寺で、その複雑怪奇な構造ゆえ見学は予約のガイドツアーのみ。人数に余裕があれば当日予約もOKですが、事前に予約しておくのがベストです。

妙立寺(忍者寺)
住所:〒921-8639 金沢市野町1-2-12
TEL:076-241-0888
拝観時間:9:00~16:30(冬期は16:00まで)
閉門日:1月1日、6月1・2日、11月13日、その他法要日
拝観料:中学生以上1000円 / 小学生700円

妙立寺を見学した後は交差点を渡ってにし茶屋街へ。出格子の美しい茶屋様式の建物が軒を連ね、現在も4軒のお茶屋さんが営業しています。

にし茶屋街

にし茶屋街は規模こそ小さいですが、金沢でもここにしかないお店が軒を連ねていて見逃せないエリアです。


“一見さんお断り”なのでお座敷に上がることはできませんが、併設しているバーには誰でも入ることができるので、日が暮れたあと足を運んでみてはいかがでしょう。お茶屋の雰囲気の一端に触れられますよ。

残念ながらこのモデルコースではお茶屋遊びは含まれていないので、独特の佇まいを堪能しながらにし茶屋街を奥まで進み、全国的にも知名度・人気ともに金沢で1,2を争う「甘納豆かわむら」を目指します。

豆壺&甘壺@甘納豆かわむら

左:美濃焼の壺に3種類の甘納豆を詰め合わせた「豆壺」、右:九谷焼の壺に6種類の甘納豆を詰め合わせた「甘壺」。


かわむらは保存料・添加物不使用で素材の味を大切にしている甘納豆専門店。にし茶屋街にある本店以外は店舗がなく、金沢21世紀美術館で一部商品の取り扱いがあるのみなので気になる商品は迷わず買ってしまいましょう。

甘納豆かわむら
住所:〒921-8031 金沢市野町2-24-7
TEL:076-282-7000
営業時間:平日9:30~18:00 / 日祝9:30~17:00
定休日:第1火曜日(GW、お盆、年末年始は変更になる場合あり)

金沢の新しい文化の象徴「金沢21世紀美術館」も見逃せません

外観@金沢21世紀美術館

建物が街と一体になるように円形でガラスを多用した「まちに開かれた公園のような美術館」。※写真提供:金沢市


にし茶屋街で伝統的な街並みを満喫したら、城下まち金沢周遊バスに乗って中心部へ(広小路から広坂・21世紀美術館まで5分、200円)。バスを降りたら、目の前に新しい金沢を象徴する「金沢21世紀美術館」が現れます。

ミシュラン・グリーンガイドでも2つ星を獲得している国内外問わず人気の観光スポットである金沢21世紀美術館は建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した妹島和世と西沢立衛のユニット「SANAA」が設計。

カラー・アクティヴィティ・ハウス@金沢21世紀美術館

シアン、マゼンタ、イエローのガラスの壁が渦巻き状のパビリオンを形成している「カラー・アクティヴィティ・ハウス - オラファー・エリアソン」。


“まるびぃ”の愛称を持つ、円形で総ガラス張りの斬新な建物はそれ自体が作品のようで、コンセプトの「新しい文化の創造」「新たなまちの賑わいの創出」を見事に具現化しています。

館内は有料の展覧会ゾーンと誰でも自由に利用できる無料の交流ゾーンに分かれており、展覧会ゾーンでは年間を通して魅力的な展覧会を開催していますが、交流ゾーンにも恒久展示されている作品が沢山あるので、とにかく1度訪れてみてください。

金沢21世紀美術館
住所:〒920-8509 金沢市広坂1-2-1
TEL:076-220-2800
開館時間:展覧会ゾーン10:00~18:00(金・土10:00~20:00)、交流ゾーン9:00~22:00
休館日:月曜日(展覧会ゾーンのみ)、年末年始
観覧料:無料 ※展覧会ゾーンは有料

かなざわ美人プレート@Fusion21

「Fusion21」の地元食材を使ったスイーツを盛り合わせた「かなざわ美人プレート(日本茶 or ハーブティー or ジャスミンティー付)」。


金沢の新しい文化に触れた後は金沢観光のハイライト「兼六園」へ、と行きたいところですがその前に。そろそろお腹が空いてくる頃なので美術館内のカフェ「Fusion21」もしくは向かいの「しいのき迎賓館」にある「カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ」でランチはいかがでしょうか。

カルボナード@カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ

ベルギー・フランドル地方の郷土料理「カルボナード(豚肉のビール煮)」。お肉が柔らかく、ほろほろと崩れてとても美味しいです。


Fusion21で「美術館で第2 の感動」をコンセプトに加賀野菜を始め、地元食材をふんだんに取り入れたメニューを試したり、ポール・ボキューズでフランス料理界の重鎮の至高の一皿に舌鼓を打つのもおすすめです。

Fusion21
TEL:076-231-0201
営業時間:10:00~20:00
定休日:月曜日、年末年始

カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ
住所:〒920-0962 金沢市広坂2-1-1
TEL:076-261-1162
営業時間:11:00~20:00(L.O.19:00)
定休日:4月~10月 無休 / 11月~3月 月曜日

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