午後からはいよいよ兼六園へ。加賀百万石が誇る天下の名園を堪能あれ
お腹が膨れたら、いよいよ兼六園へ向かいます。日本三名園の1つに数えられる兼六園は宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の6つを兼ね備える庭として、時の老中松平定信が命名。
春は梅や桜、初夏にはツツジに水芭蕉、梅雨ともなれば紫式部や桔梗が咲き、睡蓮が咲き誇る夏が終わると、金木犀の芳しい薫りが園内に溢れる秋が始まり、紅葉が終わる頃には雪吊りで冬支度をし、山茶花、椿が花を添える……。
四季折々に美しい姿を見せる兼六園は1年を通して楽しめ、さらに平成12年(2000年)に復元された兼六園のルーツである茶室「時雨亭」では見事な庭を眺めながら呈茶を体験することができます。
■兼六園
住所:〒920-0936 金沢市兼六町1
TEL:076-234-3800
開園日:3月~10月15日7:00~18:00 / 10月16日~2月8:00~17:00
閉園日:無休
入園料:18歳以上310円 / 6歳~18歳未満100円
兼六園の後は石川門から「金沢城公園」へと進むのですが、ちょっと無理をしてでも立ち寄ってほしいのが「カフェ・ド・ティー・エリー」。
甘党には有名なお店で、名物のパフェの高さたるや盛り付けてあるグラスの倍以上。フルーツ、アイスクリーム、ホイップクリームがこれでもかと盛り付けられています。
ただし、接客から料理まですべてオーナーが1人で切り盛りしているので、注文してから出されるまでにとても時間がかかります。先を急ぐ人には不向きですが、できれば1つ2つ観光スポットを飛ばしてでも試してほしいお店です。
■カフェ・ド・ティー・エリー
住所:〒920-0936 金沢市兼六町2-44
TEL:076-263-1738
営業時間:12:00~18:00
定休日:金曜日
金沢の“食”はここにあり!近江町市場でお土産もばっちり
金沢城公園内を通り黒門へ抜けると、金沢市民の台所「近江町市場」は目と鼻の先。近江町市場には鮮魚・青果・精肉店はもちろん、衣料品店や飲食店も揃い、ショッピングも食事もここで済ませることができます。
購入した品物は各店から全国に発送できる他、市場内に宅配便の受付所があるので、金沢のブランド野菜に認定されている加賀野菜や新鮮な魚介類をたくさんお土産に買っていってくださいね。
■近江町市場
住所:〒920-0907 金沢市上・下近江町、青草町
TEL:076-231-1462
営業時間:店によって異なる
定休日:水曜日定休の店が多い
〆は金沢情緒溢れるひがし茶屋街でしっぽりと
最後は兼六園と双璧を為す金沢の代表的な観光名所「ひがし茶屋街」です(武蔵ヶ辻3番乗り場から北鉄バスで橋場町まで3分、200円)。
ひがし茶屋街は金沢にある3つの茶屋街の中で最も規模が大きく、伝統工芸品のショップやギャラリー、カフェなどが揃い、いつも大勢の旅行者で賑わっています。
“一見さんお断り”の原則により本物のお茶屋遊びは難しいですが、文政3年(1820年)に建てられたお茶屋「志摩」は博物館として一般公開されているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
■志摩
住所:〒920-0831 金沢市東山1-13-21
TEL:076-252-5675
開館時間:9:00~18:00
定休日:無休
観覧料:大人500円 / 小・中学生300円
さて、観光としてはここで最後になります。しかしながら、旅行の醍醐味は食事。ひがし茶屋街を出て浅野川大橋を渡った先の川沿いにある「主計町茶屋街」の「太郎」で夕食にしましょう。
太郎は寄せ鍋1種類のみのなべ料理専門店。金沢では予約必須の有名店で、毎日金沢港から揚がる新鮮な魚介類とそのために調合された特別な出汁で食べる寄せ鍋はほっぺたが落ちること間違いなしです。
■太郎
住所:〒920-0908 金沢市主計町2-7
TEL:076-231-5152
営業時間:3月~10月12:00~22:00 / 11月~2月16:00 ~22:00
定休日:不定休、12月31日~1月4日
いかがでしたでしょうか? かなり詰め込んだので1つ1つのスポットは駆け足になってしまいますが、頑張ればこれだけ周れます。できればゆっくり金沢を満喫してほしいですが、時間がなくて1日で観光地を回りたいという場合は参考にしてくださいね。