「稽古を観に来た殺陣師の人がこう言いました。”胸クソの悪いお芝居ですね” 。今回は、胸クソ悪いお芝居です、乞う、ご期待!(笑)」とコメントしている古田さん。確かに宮藤官九郎さんの戯曲と河原雅彦さんの演出はダークでブラックな成分も多いのですが、演者全員の達者さもあって、ちょっとした後ろめたさや何とも言えない恐怖も感じながら、やっぱり大笑いしてしまうのです。
この世で一番こわいのは誰ですか?
そんなこと、口が裂けても言えません……
(撮影: 演劇ガイド・上村由紀子)
かつて北九州や関西で起きた実際の事件を髣髴(ほうふつ)とさせつつ、落語の「まんじゅうこわい」をモチーフに展開していく不安定な時代のダークな寓話。テレビドラマでは決して観る事が出来ない演劇界のチームリーダー3人と魅力的な客演陣が織りなす演劇スーパープレイに身を任せて笑っている内に、いつの間にか何とも言えないソワゾワっとした感覚に襲われる事必至の舞台。もしかしたらあなたの平穏な日常も実は結構簡単に壊れてしまうのかもしれませんよ……。
◆ ねずみの三銃士 『万獣こわい』
2014年3月15日(土)~4月8日(火) PARCO劇場(東京・渋谷)
作 宮藤官九郎 演出 河原雅彦
出演 生瀬勝久 池田成志 古田新太 小池栄子 夏帆 小松和重
→ 公式HP (チケット料金、東京以外の公演地等、ご確認下さい)