とても繊細なお料理の数々に感動
店に入ると、カウンターの席に案内される。懐石料理の職人さんたちが目の前でてきぱきと仕事をする様子が見えて、なかなか気持ちがいい。まずは、献立表をいただく。なるほど、期待が高まるね。お店の方に写真を撮っていいか聞くと笑顔で「どうぞ」おっしゃる。というわけで、まずは「前菜」から。ああ、こういう料理が出てくるのだなぁっていう予告編のような感じ。瓶ビールを飲みながらいただくと、いつの間にかアルコールが進むねぇ。と言っている間に、着席した時からさばかれていたお魚がお刺身になって出てきた。
焼物は鮭の木の芽焼き、温物が姫高野、飯蛸、筍などの炊合せ、揚物が白魚の東寺揚げ、蕗の薹、タラの芽という具合に出てくる。こうして並べるとけっこうな量のように思えるけれど、それぞれが少しずつなので、さほどのボリュームではない。そして、山菜土鍋炊き込みご飯。
実は、僕の席からは土鍋が火にかけれらているのが見えていて、ああ、あれが来るんだなぁなんて思っていた。火からおろされ、炊きたての土鍋の中身を見せてくれる演出がなんとも楽しい。これを混ぜて、茶碗によそってくれる。お米はミルキークィーンを使っているそうで、モチモチ感がある。残ったものはおみやげにしてもらえる。これも嬉しいサービスだ。デザートはパンナコッタと蓮根餅。これも美味しかった。