アカデミー賞主演男優賞&助演男優賞受賞:マシュー・マコノヒー&ジャレッド・レト
さて、主演男優賞。自分はレオナルド・ディカプリオ押しでしたが、大外れに終わってしまいました……。受賞は『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒー。これは大方の予想通りの受賞ですね。マシューはこの映画で熱演していましたし、ディカプリオ主演の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でも脇役で好演しています。近年の活躍も加味されての受賞かなあという気がしますね。ロマコメの帝王みたいな俳優だったのに、これで演技派として認められたわけです。マシュー万々歳です。また『ダラス・バイヤーズクラブ』はジャレッド・レトも助演男優賞を受賞。これは私の予想も当たりました……というか、みんな彼の受賞を予想していましたね。いいお芝居をしてきたにもかかわらず、賞レースに参戦してくることがなかったレトが、トランスジェンダー役で儚く優しく悲しい役を好演。泣かされたわ~! 女装姿もかわいかった!
『ダラス・バイヤーズクラブ』は、映画も作品賞候補に挙がるほどの良作です。1985年のテキサス。HIVに感染したロン(マシュー・マコノヒー)が、余命を付けられながらも諦めず、認可されていない治療薬を患者にさばく「ダラス・バイヤーズクラブ」を始める物語。
余命30日と宣告されたのに、闘い続けた主人公の余命を吹き飛ばす生命力には圧倒されます。人間にとって良薬は薬ではなく、生きる力なのかもと思わせてくれます。誰かに必要とされる、自分のやるべきことをやる、とにかく前を向く。HIVだろうか、何だろうが人間いつかは死ぬのだから納得してから死にたい。そんな気持ちになりましたね。気持ちが凹んでいるときに見るといいですよ。「もうやるしかないでしょう!」と奮い立たせてくれますから。
『ダラス・バイヤーズクラブ』
2014年2月22日公開
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
監督: ジャン=マルク・ヴァレ
出演: マシュー・マコノヒー、ジャレッド・レト、ジェニファー・ガーナー、デニス・オヘア、スティーヴ・ザーンほか
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