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今見られるアカデミー賞受賞作をご紹介!

アカデミー賞受賞作が決まりましたね。そこで作品賞受賞作『それでも夜は明ける』や主演男優&助演男優賞受賞作『ダラス・バイヤーズクラブ』など、今見られる、あるいはもうすぐ見られるアカデミー賞受賞作をご紹介します!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

みなさん、3月3日(日本時間)に発表されたアカデミー賞、授賞式はご覧になりましたか? これまでは数々の趣向を凝らせたショーを披露してきたアカデミー賞授賞式ですが、今回は経費削減か、主題歌賞以外のショー要素なしというシンプルさ! しかし、それだけに「誰が受賞するか」に興味が集中して良かったかもしれません。

中だるみがしそうな時間帯には司会のエレン・デジェネレスがピザの宅配を頼んだり、スターと記念写真を撮影し、ツイッターに載せてリツイートの嵐を巻き起こし、回線をパンクさせたというニュースもありましたね。賛否両論の司会でしたが、スター参加型の授賞式で私は意外と楽しめました。

さて、アカデミー賞受賞作について「今見られるの?」「いつ見られるの?」という方も多いかと思うので、今見られる、これから見られるアカデミー賞受賞作をご紹介いたします。

まずは作品賞&助演女優賞を受賞した『それでも夜は明ける』です。

アカデミー賞作品賞受賞:『それでも夜は明ける』

『それでも夜は明ける』

スティーブ・マックイーン監督の力作です

作品賞と助演女優賞を受賞した『それでも夜は明ける』は、自由黒人だったにもかかわらず、騙されて奴隷として売られた音楽家の地獄の日々を綴った作品です。同じ人間なのに肌の色の違いだけで、なぜこんな差別を受けなければならないのか、あまりにも理不尽過ぎて怒りが……と言いたいところですが、主人公の身になってみると逆らえないのですね、恐ろしくて。

今思えば反発してもしなくても同じように痛めつけられるのなら、一か八かと逃げることも考えたりするけど、痛めつけられているときは恐怖以外の何物でもないでしょう。希望こそが彼に残された唯一の光だったのです。

まあ「面白い」と言っていい映画なのか悩ましいところですが、アカデミー賞作品賞受賞も納得の力作であることは間違いありません! 助演女優賞受賞のルピタ・ニョンゴが演じた奴隷の悲しみもひしと伝わり受賞して「苦労が報われたなあ」と思ったりしましたよ。

『それでも夜は明ける』
2014年3月1日公開
TOHOシネマズみゆき座、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国東宝系ロードショー
監督: スティーヴ・マックィーン
出演: キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ポール・ジアマッティ、ルピタ・ニョンゴほか
© 2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. All Rights Reserved.

>お次は監督賞受賞作アルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』
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